【文徒】2020年(令和2)2月19日(第8巻31号・通巻1688号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】週休7日制が三月書房の流儀
2)【記事】TBSディレクター、共同通信職員10人も濃厚接触で自宅待機
3)【記事】「日本型ヘイトスピーチとは何か」梁英聖のツイッターアカウントが凍結される
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.2.19 Shuppanjin

1)【記事】週休7日制が三月書房の流儀

三月書房のメールマガジン購読者に宍戸立夫から「三月書房販売速報[号外]」として「朝日新聞の記事について」という章が配信されて来た。
《今朝の朝刊の地方版に「京都の名物書店、三月書房が閉店へ」という記事が載りました。(※デジタル版に転載あり)
 https://www.asahi.com/articles/ASN2K3474N2JPLZB005.html
昨秋発行したこのメルマガの131号にも「ごくゆるゆると、そう遠くはなさそうな、閉店に向けて、まことにのんびりと作業を進めているのですが…」と記しておいたので、購読者の皆様には初耳ではなかったはずですが、ご存じなかった方は少しおどろかれたようです。
この記事は昨日取材を受けたものですが、記事に大きな間違いはありません。しかし、「5月の連休明けにも店頭販売を終える。」とあるのは困ったことで、記者の方には、早ければ5月の連休明けにもと話しただけでした。具体的な日取りは決定していませんし、発表する気もありません。とにかく、こんな記事が出てしまったので、これを<誤報>にするためにも、5月の連休明けには閉店しないでしょう。なんだ、閉めると聞いてたのにまだやってるのかと、お客が飽きてきた頃合いをみて、ある朝、店を開けずに「週休七日」掲示を貼るつもりです。
閉店にあたって絶対に避けたいのは、事前に閉店日を周知して、廃線になるローカル鉄道の最終列車のようなお別れイベントにされてしまうことです。失礼ながら神戸の海堂さんのときのような目には会いたくありません。(とくに夏葉社氏はご留意のほどよろしく)閉店する理由は、記事にもある通り、店主高齢、後継者不在が最大の理由です。
うちの店は借金ゼロ、人件費ゼロ、店賃ゼロ、経費極少で、わずかながらも黒字を維持しています。したがって、経営不振で廃業するわけではありません。しかし、世間ではついに潰れたかと思う人も少なくないでしょう。そんなことを言われないように、突然閉めるのではなく、2年前から営業時間を減らしつつあり、いずれは週休3日、4日、5日と増やしつつ静かにフェイドアウトするつもりです。
それから、出版業界がクラッシュする前に逃げたほうがよいかもという考えも無いことは無いのですが、これはあまり大きな声では言わないほうがよいでしょう。それと、ちかごろ安倍政府が推進しているような「生涯現役社会」はまっぴらで、あと10年位は隠居生活を楽しみたいというささやかな願望もあります。
日販には昨秋、その旨のあいさつをしただけで、具体的な交渉はこれからです。閉店作業のマニュアルか工程表があるなら頒けてほしいとお願いしたのですが、そんなものは準備してないとのことで、箇条書きにでもしてみますと言ってたけれど、いまだに届きません。あちらも不急な仕事でめんどうなのでしょう。
記事にもありますように地べたの店の閉店後も、しばらくはネット通販の営業は続けるつもりです。これは、日販以外の発行者から直仕入れた分の最終セールがメインで、日販に返品できなかった、売れ残り品のバーゲンもするつもりです。しかし、このあたりの詳しいことはまだ何も決めていません。
今日は京都新聞の取材を受けました。明日の朝刊に載るそうです。たぶんオンライン版にも転載されるらしいのでごらんください。閉店の理由が正しく書かれていて、閉店日が特定できないようにさえなっていれば、とてもよい宣伝になるので、新聞記事もネット記事も歓迎です。》
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/hanbai-sokuhou/hanbaiso.htm
朝日新聞の記事を「誤報」にするという企みもステキだし、何よりも「ある朝、店を開けずに「週休七日」の掲示を貼る」という発想がステキだな。それにしても三月書房を惜しむツイートがTLには溢れかえっている。
《三月書房が? 京都からなくなる? そんな風景、想像もしていません。平安神宮がなくなっても、タカシマヤがなくなっても、三月書房だけはなくならんといてほしい。後継がいないというのなら・・・。ゼッタイ、なり手はいてますよ!》(いしいしんじ)
https://twitter.com/umiusi141/status/1229379348362186752
駸々堂京宝店がなくなり、蛸薬師丸善がなくなり、出町柳のほんやら堂がなくなり、四条通ジュンク堂が閉店し、三月書房まで・・・。》
《三月書房で真っ先に思い出すのは、編集工房ノアの『海鳴り』 。学生時代にもらった号はすべて、いまも自宅の本棚にあります。》(中島岳志)
https://twitter.com/nakajima1975/status/1229402868609716224
https://twitter.com/nakajima1975/status/1229404646793334786
《大変残念だ。僕がほぼ毎日行っていた近所の書店もなくなった。僕のようなアナログな人間は本当に困る。》(田原総一朗)
https://twitter.com/namatahara/status/1229248688435761153
《まだ俺が大学生だった頃に三月書房で日本のダダイスト関連の本を買いまくってたら先代の店主さんが俺の顔は覚えてないけどダダイストの本が売れてることだけ記憶している状態になり最近は若者の間でダダイストが人気だなって言われ面白いからそうですねって答えたことがある。》(山本泰平)
https://twitter.com/kotoriko/status/1229337179203063808
《三月書房のニュースに呆然としています。ご店主の宍戸さんにご挨拶をしたことはないのですが『苔とあるく』が出た頃からずっと私の本を何冊か置いて下さっていて、いつも目の端でちらっと見ては励みにしていました。骨折のせいでもう一年近く伺うことが出来ていません。なんとか近いうちにと思います。》(田中美穂)
https://twitter.com/mushi_b/status/1229264389485711360
《三月書房は1950年開業。同じ寺町通には、梶井基次郎檸檬」の主人公がレモンを買った八百卯もあり、若い頃は京都に行くたびに足を向けたものだ。
店主の「選んで並べているんじゃなくて、まず扱わない本を決める」潔さ。畏敬する人物が一生を終えるように70年の歴史を終える》(盛田隆二)
https://twitter.com/product1954/status/1229281916626460673
《さびしい。閉店の理由が倒産でないところがせめてもの救い。#三月書房 は歌書・俳書が充実していて、京都へ上がるたびに寄っていた。セールで全句集などを買いまくって、東京まで送っていただいたことも。》(堀田季何)
https://twitter.com/vienna_cat55/status/1229323431381880832
《一時期、短歌の本を探すなら三月書房しかなくて。
よく通ってたな。
他のジャンルの本も充実してて、いつも買いすぎてしまう店だった
もう10年前に閉店したけど、三月書房の通り向かいに、梶井基次郎の「檸檬」に出てくるフルーツパーラーがあって、
そこも時々行ってた。
さびしくなるな。》(塩谷風月)
https://twitter.com/sfugetsu/status/1229255477252390912
《友だちと三月書房に行った帰り、近くの青果店が営む喫茶へ入っておしゃべりした。その頃は、まだあった梶井基次郎檸檬を買った店。三月書房では、香月泰男の画集や小沼丹訳の『旅は驢馬をつれて』、母に頼まれて短歌の結社誌「塔」などを買ったっけ。寺町通りに行くこともなくなると思うと、寂しい。》(「本と本屋とわたしの話」編集人)
https://twitter.com/hazuki_sasanoha/status/1229382504890527746
《寺町二条の北東角にNicaというジャズ喫茶があった。浪人中、予備校をさぼってここにいりびたっていたが、そこで知り合ったのが三月書房のご主人、宍戸恭一さんだった。おれの志望校は宍戸さんの母校だった。その志望校に合格したときに、いちばん喜んでくださったのが宍戸さんだった。》
《大学4年になり「祇園祭で卒論を書こうかと思ってます」と宍戸さんに話していたら、三月書房に杉本秀太郎先生がふらっと現れた。宍戸さんが「先生、この子祇園祭で卒論書きたいいうてんねん」と杉本先生にいきなり紹介してくださった。杉本先生はずいぶん面食らっておられた。》(フリーランス編集者 稻本義彦)
https://twitter.com/zinofrancescatt/status/1229259933469724673
https://twitter.com/zinofrancescatt/status/1229264363866841088
《三月書房自体は、取次の配る商品をただ売るのをやめてセレクトショップとしてブランド化する、という小規模書店の生存戦略で成功した先駆者だったわけで、その辺の弱小店とは同列にできないにせよ、後継者不足ではしかたない。知名度ゆえに雇われ店長はいくらでも来るとしても、それは嫌なのだろうし。》(長谷川晴生)
https://twitter.com/hhasegawa/status/1229556456631881729
京都新聞は2月18日付で「京都の個性派書店『三月書房』年内に廃業 70歳店主『私が元気なうちに片付けたい』」を掲載している。
《同書房は、同区寺町通二条上ルで1950年に創業。学や歴史、美術や哲学など、店主が客層を考えて選んだ書籍が並び、新刊書店でありながら古書店のような商品構成で本好きに根強い人気がある。》
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/163660
雪の寺町肩に積もりし雪のわずか三月書房硝子戸の前
永田和宏の一首だ。

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2)【記事】TBSディレクター、共同通信職員10人も濃厚接触で自宅待機

「ハフポスト日本版」は2月17日付で「インタビュー中、取材相手が新型コロナウイルス『陽性』と判明。取材したTBS番組のディレクターは検査受けられず」を発表した。
《…感染者を取材したのは「あさチャン!」の男性ディレクター。このディレクターが2月15日に偶然乗り合わせたタクシーの運転手が、新型コロナウイルスの感染拡大の契機になったと見られている屋形船の新年会参加者だったという。》
《取材後、男性は相談窓口に連絡し、感染者と接触したことを伝えたが、「無症状なので検査できない」として検査は受けていないという。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-tbs_jp_5e4a327ac5b64ba29751a746
J-CASTニュース」は2月17日付で「あさチャン取材相手が『新型コロナ陽性』と判明 TBS『偶然居合わせた』、ディレクターは自宅待機に」を公開している。
《…ディレクターは、「ちょっと外に出ましょうかね」と言って、車外で取材を続けた。閉鎖的な空間を避け、一定の距離を取ったという。男性は、「仕事をやっちゃダメっていうことは何も言われていませんから」と言い、14日から業務を続けているとした。
そして、取材を始めて50分が経ったころ、男性の携帯に保健所から電話があり、男性は、そのやり取りで絶句した。
「えー、ウソでしょ? 仕事してますよ、私...」。ウイルス検査の結果、陽性と分かったと告げられたといい、男性は、ディレクターと距離を置くために後ずさりした。病院に入院することになり、ディレクターは、ここで取材を切り上げたという。》
https://www.j-cast.com/2020/02/17379820.html?p=all
感染者との接触があっても検査が受けられないのは共同通信も同じだ。毎日新聞は2月18日付で「共同通信、職員10人自宅待機 感染した運転手のハイヤーに乗車」を掲載している。
《一般社団法人・共同通信社は17日、新型コロナウイルスへの感染が確認されたハイヤー運転手の60代男性が1月末から2月上旬の4日間、共同通信社の職員10人をハイヤーに乗せていたことを明らかにした。17日から10人全員を自宅待機にさせているという。》
https://mainichi.jp/articles/20200218/k00/00m/040/001000c
アゴラ」は2月18日付で「安倍首相も感染リスク?患者運転手共同通信接触判明」を発表している。
《さらに読売新聞が、書の通知先を「首相官邸記者クラブ・内閣記者会の加盟各社など」と報じていたことなどから、ツイッター上では「官邸担当の記者ではないか」といった声まで飛び出る展開に。さらには「官邸の番記者が感染してたら内閣も」と政権中枢にまで感染拡大を危惧する意見もみられた。》
http://agora-web.jp/archives/2044368.html
時事通信は2月18日付で「共同通信、職員10人が感染者と接触 新型肺炎」を発表している。
共同通信によると、60代男性は1月末から2月はじめにかけて4日間、同社の業務に従事。関係者によれば、乗車した職員には首相官邸を担当する政治部記者が含まれている。菅長官は「報告内容を踏まえ、適切に対応していきたい」と語った。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021800376&g=eco
首相官邸を担当する政治部記者」とは総理番ということだろう。朝日新聞社メディアラボ Moovoo編集部の宮崎勇作がツイートしている。
《限りなく僕らに近いところまでウイルスが来ている。》
https://twitter.com/yskmiyazaki/status/1229595049425428480
田中康夫フェイスブック共同通信社が発表した「◎新型肺炎御報告」を公開している。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10158413248839586&set=a.10151519476799586&type=3
「『報道機関としてお知らせする』べきはムラ社会記者クラブなく国民に対してだろ」とは、田中の指摘する通りである。

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3)【記事】「日本型ヘイトスピーチとは何か」梁英聖のツイッターアカウントが凍結される

梁英聖といえば「日本型ヘイトスピーチとは何か――社会を破壊すレイシズムの登場」(影書房)の著者であり、2015年3月に日本初のヘイトウォッチNGOとして反レイシズム情報センター(ARIC)を立ち上げ、代表をつとめている。ツイッターによる情報発信も多く、私も度々引用して来た。そんな梁英聖のアカウント「@rysyrys」が凍結されてしまった。
https://twitter.com/rysyrys
何故、凍結したのかツイッターから梁英聖に対する説明は今のところないようだ。梁英聖は新たにアカウント「@RyangYongSong」を立ち上げ次のようなツイートを2月16日に投稿した
《しかし通知も、理由説明もなく、いきなりアカウント凍結って、どういうことでしょうか。
これが普通の対応だとは思えないのだが。》
《しかし困ったなあ。
新型コロナウイルスで、差別がどんどん煽動されている状況で、いつものように数千人に発信することがイキナリできなくなる。
つまりツイッター社の理由不明の凍結で、緊急時の差別煽動に対する対抗言論がまったく発信できなくなる。》
宇予くんなど差別を扇動する日本青年会議所の提携するなどしたツイッター社です。
今回の凍結はおそらく序の口で、間違いなく完全に凍結させるためのワンステップではないかと考えています。
どうかこちらのアカウントを早めにフォローしてください。》
《おそらく私はツイッターで発信出来なくなると思います。
何もルール違反はしていませんからね。
ツイッターも本当に終わったと思います。》
《しかしいきなり凍結されると、ホントに困ります。
こちらはヘイトウォッチという公益目的で、ツイッターで情報発信しているのです。
差別扇動でヘイトクライムや流血事態が誘発される危険が迫る時に、このような恣意的な凍結をされると、冗談ではありません。
肝心な時に、SNSで何も出来なくなる。》
《正直なところ、個人的にはツイッターは辞めたいぐらいです。
何が楽しくて、こんなヘイトまみれのSNSを続けなきゃならないのでしょうか?
それでもツイッターで発信し続けてきたのは、反レイシズムのNGOとしても、研究者としても、社会的責任を果たす義務があると考えてきたからです。》
ツイッターは残念ながら日本では非常に影響力が高い。特に拡散力は桁違い。
だからこそ極右の言論が実際に差別を扇動するのに最も適している
だからこそ差別に反対し続ける研究者が発信し続ける必要がある。
それをツイッター社は理由も示さず、恣意的に凍結しにかかっている。》
ツイッターの日本語版は、冗談抜きで、まともな反差別の専門家や研究者と手を組んでヘイトスピーチ撲滅に尽力しなければ、ツイッターを使った差別扇動が流血事を引き起こすことを、防げない。
もはや時間の問題です。
それなのに、警告に耳をかさず、逆にビジネスとして極右の日本青年会議所と提携。》
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228894398730997760
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228897931710746630
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228912200649076746
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228915839203590145
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228986172199690240
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228987541228904448
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228988137231138816
https://twitter.com/RyangYongSong/status/1228988871762821120
中沢けいツイッターで抗議している。
《良識どころか非常識の域に入っている。ARIC代表の梁英聖さんのツイッターアカウント凍結に抗議します。》
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1228824452261015553
お絵描き作家じろりろぽんは「言論弾圧」という言葉を使っている
《梁英聖さんって知らない人だったんだけど、調べたら「日本型ヘイトスピーチとは何か」とか書いてる人だ。こんなツイートもしている。
不都合な人にはとても取り除きたい人だろうな…。しかしこの人のアカウントが凍結されたとなれば本当に言論弾圧始まった感じがしてしまう。》
https://twitter.com/jiroriropom/status/1228844752163856384

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4)【本日の一行情報】

◎昭和児童化研究家・おおこしたかのぶが日本ジャーナル出版週刊実話 ザ・タブー」に連載している「昭和レトロカルチャー再発見シリーズ」をベースに、それらを再編集・再構成し書籍としてまとめた「昭和少年カルチャーDX」が2月20日辰巳出版より刊行される
https://getnews.jp/archives/2406765

◎「東洋経済オンライン」は2月17日付で「ついに動き出した電子マンガ『中古売買』の成算」を発表している。
《市場成長が続く電子書籍で、ブロックチェーンを活用した新しい流通システムの開発が進められている。新システムで技術的に可能になるのが、電子書店がサービスを停止した場合の購入済みコンテンツの保護と、電子書籍の2次流通(中古売買)だ。》
《この成長市場で新しい流通システムの開発に取り組んでいるのが電子書籍取次で国内首位のメディアドゥホールディングス。》
https://toyokeizai.net/articles/-/327399

◎オーバーラップは女性向け小説レーベル「オーバーラップノベルスf」を4月25日に創刊する。「あなたに贈る“恋”と“魔法”の物語」をコンセプトとした同レーベルでは、ウェブ連載作品からオリジナルまで幅広くラインナップを予定しているそうだ。
http://ln-news.com/archives/106772/post-106772/

◎TVアニメ「鬼滅の刃」劇中音楽の数々をアニメ映像と迫力のオーケストラ生演奏で楽しめるコンサートを開催することが決まった
http://music-book.jp/music/news/news/389846

◎「デイリー新潮」は2月17日付で「東京新聞有名記者vs.毎日新聞 問われているのは何か」を発表している。
《事実を重視しなければ、結局はそこが弱みになってしまう。また、本来「番記者」と「それ以外の記者」との対立などというのは、内輪の決め事の問題であって、世間にアピールするよりも業界内で議論をすべきことだ、と読者は思うことだろう。「権力の監視」をするためにも、内ゲバをしている場合ではないのではないか。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/02170701/?all=1

博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは、様々な領域のWEBメディアを保有する朝日新聞社と提携し、博報堂DYメディアパートナーズが展開する、業種特化型マーケティング・ソリューション「カテゴリーワークス」の機能を強化した。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/02/HDYMPnews20200217-1.pdf

◎「BUSINESS INSIDER JAPAN」は2月17日付で二村知子(隆祥館書店店主)の「あふれるヘイト本、出版業界の『理不尽な仕組み』に声を上げた書店のその後」を公開している。
《1月24日、東京神保町で「週刊読書人」主催の「街の書店を無くすな!」というシンポジウムが開かれました。 パネラ-として参加してくださったト-ハンの小野晴輝専務は、
「今後は見計らいであまりに政治的、思想的な本がいく際には、一方的に配本する前に、書店の意向もお聞きするようにする」
と仰って下さいました。お客様が欲する本であれば、どんな本でも私たちは入手して届ける義務があります。しかし、ニ-ズのないところへの配本は、出版輸送料も送品、返品ともに無駄になり、誰も幸せになりません 。
勇気を持って声をあげたことで、取次とのコミュニケーションも取れてきたと思います。》
https://www.businessinsider.jp/post-207227

◎「マネーポストWEB」は「1964年に花開いた生活化 テレビの普及、平凡パンチ創刊…」を公開している。「週刊ポスト」2月21日号に掲載された記事である。
《創刊号の表紙には、当時流行のアイビールックに身を包みオープンカーに乗った若者の姿が描かれた。アイビールックとは、米東部の学生ファッションをヒントに、アパレルブランド「VAN」の創業者・石津謙介氏が提唱したスタイル。三つボタンのエンブレム付きブレザーにコットンパンツやボタンダウンシャツを合わせるのが定番だ。》
https://www.moneypost.jp/629943
平凡パンチ」にしても、「ポパイ」にしても、読み解くカギとなるのは「若大将」シリーズの加山雄三であろう。

朝日新聞デジタルは2月17日付で「イッテQ『祭り企画』3月再開へ でっち上げ報道で休止」を掲載している。
放送倫理・番組向上機構BPO)に放送倫理違反に当たると判断されたバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」の「祭り企画」について日本テレビは17日、3月に放送を再開する方針を明らかにした。小杉善信社長は同日の定例会見で「BPOで問題になったポイントが全てクリアになった」などと説明した。》
https://www.asahi.com/articles/ASN2K5GFMN2KUCVL02B.html

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5)【深夜の誌人語録】

人が捨てるのであれば拾うし、人が拾うのであれば捨てることによって個性は鍛えられる。