Index------------------------------------------------------
1)【記事】朝日新聞社 賭け麻雀の元記者「停職1カ月」は本当に妥当なのか?
2)【記事】杉田俊介の「ドラえもん論」「百田尚樹論」に注目しよう
3)【記事】ジョージ秋山が逝去した
4)【記事】6月2日付東京新聞の一面にデカデカと踊った活字は「電通 パソナなどに外注」
5)【本日の一行情報】
6)【人事】CCCメディアハウス 2020年6月30日付
7)【人事】宝島社 2020年6月1日付
8)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.6.3 Shuppanjin
1)【記事】朝日新聞社 賭け麻雀の元記者「停職1カ月」は本当に妥当なのか?
「東洋経済オンライン」は社会保険労務士・榊裕葵の「賭け麻雀の朝日新聞記者『停職1カ月』の妥当性 『なぜ解雇しないのか』の厳しい意見もあるが」を掲載している。榊は、次のように指摘している。
《今回の賭け麻雀事件は、記者と取材先の関係を構築する中での延長線上で発生したものであり、手段は不適切であったにせよ、業務に起因したものでした。この点に関して、筆者が朝日新聞社の対応を評価できると思ったのは、朝日新聞社は、本人だけでなく、上長にも監督責任を問い、けん責処分を行ったということです。》
《・・・今回は、賭け麻雀を行った当事者が、公正な報道を使命とする新聞社の社員であり、しかも、取材対象者と賭け麻雀を行っていたとなると、新聞社に対する信頼失墜など、会社イメージへの打撃も大きなものになります。
加えて、コロナの自粛期間中にも賭け麻雀を行っていたということですから、事の重大性はなおさらであり、確かに、最悪の場合は懲戒解雇も視野に入る中、本人の反省も踏まえ、出勤停止処分に留めたという朝日新聞社の判断は、企業秩序維持と本人に更生の機会を与えるバランスから、法的に妥当性のある結論と言えそうです。》
https://toyokeizai.net/articles/-/353734
恐らく、これは「正論」なのだろう。黒川弘務前東京高検検事長の「訓告」という処分を念頭に置きながら、黒川に比べ若干重めの処分を下すことでバランスを考えたのではないだろうか。いずれにしても、朝日新聞社が停職を発表したことで、検事長の処分問題も、ジ・エンド。朝日新聞の紙面に対する信頼する度合の高い読者ほど、同紙に裏切られたと感じるのではないだろうか。朝日新聞社はツイッターに投稿された次のような投稿を甘くみてはなるまい。
《朝日新聞何故停職なのだ。そもそも黒川さんと賭け麻雀したことを文春よりリアルに早く書けたはずです。朝日新聞アウトです。産経は安倍応援新聞なので仕方ないかも知れないが。朝日はこれではいけない。朝日新聞取り続けてかなり経つが取るのを考えます。》
https://twitter.com/obmakoto/status/1266321055913660422
朝日新聞は6月1日付で社説「政権と検察 真に刷新すべきは何か」を掲載し、《個人の非違行為とはいえ、起訴権限を握る検察官のおごりや万能感のようなものが、背景になかったか。そんな視点からも組織全体を点検する必要がある》と書いているが、これは朝日新聞社にも当てはまる。社説のタイトルは「政権と検察と新聞 真に刷新すべきは何か」でなければならいはずだ。
東京高検検事長と賭けマージャンをしていた朝日新聞社の社員は元記者とはいえ、新聞記者としてのおごりや万能感のようなものが、背景になかったか。朝日新聞社は、そんな視点から組織全体を点検する必要があるということだ。この社説は、次のように結ばれているのだが、論説委員室からして単に自問で済ませてはなるまい。
《朝日新聞もまた、読者の信頼を損ねてしまった。黒川氏と賭けマージャンをしていた社員を停職1カ月の処分とし、取材先との距離の取り方などについて整理し、改めて報告すると社会に約束した。社説を担当する論説委員室としても、報道に携わる者が守るべき倫理や規範について自問していきたい。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14496309.html
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2)【記事】杉田俊介の「ドラえもん論」「百田尚樹論」に注目しよう
5月30日付朝日新聞の書評で杉田俊介の「ドラえもん論 ラジカルな『弱さ』の思想」(Pヴァイン)が取り上げられている。評者の温又柔は次のように書いている。
《大好きだった漫画とアニメの生みの親から自分が受けた薫陶とは何だったのか解き明かされる興奮とともに、「『ドラえもん』がわたしたちの世界にあってくれてよかった。のび太がいてくれてよかった」と思わせてくれる一冊。》
https://book.asahi.com/article/13414389
温又柔は次のようにツイートしている。
《どうして自分はこんなにもドラえもんや、藤子・F・不二雄作品にこころひかれるのか、その"秘密"がやさしくひもとかれる、F先生への敬愛に満ちた杉田俊介さんのドラえもん論。ほんとうに読んでよかった!ドラえもんやF先生大好きなひとと分かち合いたい一冊です。書評書かせてもらえて幸せでした。》
https://twitter.com/WenYuju/status/1266545139029176322
2020年は「ドラえもん」の連載開始から50周年に当たる。杉田は朝日新聞のインタビューに応えて次のように語っている。
《最初は「ドラえもん映画論」を考えていました。「のび太の恐竜」から「のび太の月面探査機」まで39作あります(2020年2月現在)けど、それを全部論じるという企画だったんです。ただ、書いていくうちに、例外はありますけど、藤子・F・不二雄先生の関わられたものの方が圧倒的に面白くて、そっちに自分にとっての「ドラえもん」の真髄があることがはっきりしてきたんです。》
https://book.asahi.com/article/13212269
5月30日付の毎日新聞の書評は杉田俊介・藤田直哉の集英社新書「百田尚樹をぜんぶ読む」を取り上げている。「『探偵!ナイトスクープ』の親しみやすさと、過激な右派的発言へのギャップに、戸惑い続けてきた」中島岳志が評者だ。
《二人が一致するのは、善良な態度と差別的なヘイトの連続性である。本書は百田尚樹を熟読することで、現代日本のナショナリズムやパターナリズムの本質に迫っている。》
https://mainichi.jp/articles/20200530/ddm/015/070/013000c
杉田俊介はツイッターに次のように投稿していた。
《今日は得がたい日だ。温又柔さんが朝日新聞で『ドラえもん論』の書評を、中島岳志さんが毎日新聞で『百田尚樹をぜんぶ読む』の書評を書いてくだすっている。これを励みとします。ありがとうございます。》
https://twitter.com/sssugita/status/1266565637045760000
中島岳志がリプライしている。
《杉田さんの出版されるものは、全作品面白く、刺激を受けています。同日の新聞で別の作品の書評が出ることって、なかなかないのではないでしょうか。》
https://twitter.com/nakajima1975/status/1266863303441018880
温又柔もリプライ。
《なんと! 中島岳志さんと同日にわたしも杉田さんの御本の書評を書けたこと、とってもうれしいです!そして、杉田さんとドラえもんやF先生について語り合える日がいつかあるといいなと勝手ながら思ってました ジャイ子やしずちゃんについても、もっと考えたくなっています。》
https://twitter.com/WenYuju/status/1266583011446812672
杉田俊介は絶好調である。杉田は、こんなツイートも発表している。
《今回痛感したのは、「上」が責任をとらず負担を無限に「下」へ押し付け、抑圧委譲し、組織がぼろぼろでも、最前線の現場の人々が優秀で、何とかなってしまう。完全な破局にならない。「無責任の体系」と「現場の過剰責任」が奇妙に支え合ってしまう。この悪循環を「変革する」とはどういうことだろう。》
https://twitter.com/sssugita/status/1265097688879468545
これは私が「いいね」をしたツイートだ。
《この国では、「国民」の無自覚な感動と感謝が、むしろ、現場の滅私奉公を強制する。医療や福祉や保育の現場に、必要な物資や支援をじゅうぶんに届けた上で、さらに感謝の意を表すことと、感謝だけして必要な物資も届けず、現場の人々に自発的な滅私奉公を強いるのは、全く別のことだ。》
https://twitter.com/sssugita/status/1266255128706707457
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3)【記事】ジョージ秋山が逝去した
「ビッグコミックBROS.」は6月1日付でジョージ秋山の訃報を「ビッグコミックオリジナル編集部」として発表した。
《本誌にて、44年という長きにわたり、名作『浮浪雲』を連載していただいていたジョージ秋山氏が2020年5月12日、逝去されました(享年77)。
数多の作品を世に遺し、長年にわたり日本の漫画界を 牽引してこられた氏の多大なる功績に敬意と感謝を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。》
https://bigcomicbros.net/32185/
こんなツイートが発表された。
《マンガ家、ジョージ秋山が2020年5月12日に逝去いたしました。新型コロナもあるので、告別式は家族にて行いました。創作意欲が満タンの中での出来事に本人が一番無念と思います。これまでの作品を再び、不変のメッセージとして残していきます。引き続きよろしくお願い申し上げます。長男 秋山命》
https://twitter.com/georgeakiyama/status/1267360198290575365
私にとってジョージ秋山といえば「銭ゲバ」(少年サンデー)と「アシュラ」(少年マガジン)、それから「告白」(少年サンデー)であった。「少年ジャンプ」では「灰になる少年」か。私にとってジョージ秋山はカミュに匹敵する作家であった。私はジョージ秋山のマンガで実存主義を学んだのだ。
Webページ「真崎守図書館」管理人である最中義裕のツイート。
《ジョージ秋山先生の発禁漫画「アシュラ」の最初の単行本は(講談社ではなく)立風書房から出ました(2回目は朝日ソノラマから)が、その巻末に、一部自治体から発禁措置を受けた直後の作者コメントが(週刊プレイボーイ記事からの抜粋転載として)載っています。》
https://twitter.com/monakayoshihiro/status/1267441739419140096
これも最中のツイート。
《ジョージ秋山先生の「銭ゲバ」は、貧しさ故に親しき人を殺めた主人公が「金の力を信じ、悪事を繰り返しながら、のし上がって行く」様を描きつつ「人の幸福とは何か」を問うた傑作ですが
当時の読者に「サディズム」の毒を見せた作品でもありました。》
https://twitter.com/monakayoshihiro/status/1267403197192142849
追悼ツイートを集めてみた。
浦沢直樹《ジョージ秋山先生、作品を通じてたくさんの事を教えていただきました。新作を楽しみにしていたのに残念でなりません。長い間本当にありがとうございます。心よりご冥福をお祈りいたします。》
https://twitter.com/urasawa_naoki/status/1267349265266774018
江口寿史《ジョージ秋山先生は不思議な漫画家だった。好きなんだか嫌いなんだか。単行本は一冊も持ってないんだけど、読んでた作品はとても多い。デロリンマン、パットマンX、黒ひげ探偵長、ほらふきドンドン、アシュラ、銭ゲバ、花のよたろう、恋子の毎日、ピンクのカーテン、ザ・ムーン、青春の事件簿シリーズ》
https://twitter.com/Eguchinn/status/1267350835219980288
すがやみつる《新聞社の方から電話をいただき、ジョージ秋山先生の訃報を知りました。19歳のとき、数ヶ月間でしたが、週に1本だけ原稿を預かり、翌日までに仕上げる助っ人アシスタントをしていました。作品を見てもらったときの指摘はマンガ家になって大いに役立ちました。ありがとうございました。やすらかに。》
https://twitter.com/msugaya/status/1267400336097984514
松田洋子《ジョージ秋山先生はカッコよくてめちゃくちゃモテる伝説を何人かの業界関係者から聞いてたので、いつか遠くからでも、お姿を拝見できないものかと思ってましたが叶いませんでした。
見ないふりしてた弱いとこ狡いとこを突いてくる漫画で読みながら恥ずかしくなって「ぐわぅぇあ~」と変な声出ました。》
https://twitter.com/matuda/status/1267351205644140544
町山智浩《ジョージ秋山先生は『告白』で自らの朝鮮の血について明かすつもりだったに違いない。『灰になる少年』は悲しい告白だったと思っている。LOVE(パットマンX、デロリンマン、よたろう)と、HATE(アシュラ、銭ゲバ、毒薬)との間で葛藤しながら、空の上の浮浪雲を見上げ続けた人だった。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1267335225392029698
おおはしよしひこ《ジョージ秋山先生の漫画では~「ガイコツくん」「パットマンX」「どくとるナンダ」「ほらふきドンドン」「黒ヒゲ探偵長」とかの初期ギャグ作品が大好きでした。いまだに話題になるのは「路線変更して、アブなくなってからのヤツ」のほうなんですが、自分は最初のが好きです。ご冥福をお祈りします。》
https://twitter.com/uorya_0hashi/status/1267335870295621632
小沢一郎《このたびのジョージ秋山様の訃報に接し、本当に残念でなりません。私自身、昔からの大ファンで、特に私が好きな10作品を選んで、「選・小沢一郎 あちきの浮浪雲」という本まで出していただきました。素晴らしい作品の数々を本当にありがとうございました。心より御冥福をお祈り申し上げます。小沢 一郎》
https://twitter.com/ozawa_jimusho/status/1267322527748993024
出口ナオト《ジョージ先生は真理しか描かれないんですよ》
https://twitter.com/DEGCHIRON/status/1267314268724051968
木村直巳《稀代の天才と呼べるマンガ家は、そうそういない。このマンガ家は本物だった。ご冥福をお祈りします。》
https://twitter.com/KNaomipro/status/1267312450698801152
原口(水木)なおこ《合掌。
父水木しげるは、ジョージ秋山先生の浮浪雲を見て、漫画での背景のあり方を改めて考えたと聞きました。
ご冥福をお祈りします。》
https://twitter.com/mizuki_naoko_/status/1267432637280354304
ヤマウチナオコ《ジョージ秋山先生との日々を、元アシスタントのイエス小池さんが書かれた文章。40年間のアシスタント、最後の日にかける先生の言葉が圧倒的です。
心よりご冥福をお祈りいたします。
【漫画家アシスタントもう終わりで章その13 最終回(前編) - 漫画家アシスタント物語】》
https://twitter.com/Na0oCo/status/1267338993282080768
赤松健《ご冥福をお祈りいたします。アシスタント氏のブログでお仕事の終わり際をハラハラ見守っておりました。》
https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1267311945566179328
田中秀臣《銭ゲバ、アシュラ、浮浪雲など、いつまでも記憶に残る名作・衝撃作が多く、少年期の価値観にも影響を受けました。本当にありがとうございました。ただ早すぎますよ。寂しい。》
https://twitter.com/hidetomitanaka/status/1267319928945692675
姫川明輝《又1人の鬼才が逝かれてしまいました。ご冥福をお祈り致します
#ジョージ秋山 先生の思い出
小学生の時に大好きだった2本です。昭和の時は超シリアスと超ギャグを交互に描く社会派な漫画家の先生が少なからずいらしてその振り幅に子供心ながらに衝撃を受けました
凄いものを読んでた、と今も思います(N》
https://twitter.com/himewolf/status/1267383808896073728
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4)【記事】6月2日付東京新聞の一面にデカデカと踊った活字は「電通 パソナなどに外注」
東京新聞は追及の手を緩めない。連日の一面である。5日連続となるのか。6月2日付の紙面は「電通 パソナなどに外注」という右肩トップの見出しがひときわ大きい。これに「給付金委託費 法人設立3社で分け合う」とつづく。デジタル版のタイトルは「『給付金』委託費 電通、パソナなど法人設立3社で分け合う」。
《中小企業に最大二百万円を支給する持続化給付金で、一般社団法人サービスデザイン推進協議会から事業の再委託を受けた広告大手の電通がさらに、人材派遣のパソナやIT業のトランスコスモスに業務を外注していたことが分かった。法人の設立に関与したこの三社が給付事業の大部分を担っており、実体に乏しい法人を経由して、国の委託費を身内で分け合う不透明な構図が浮かんだ。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/32684
町山智浩は東京新聞の6月1日付の記事を踏まえてツイートしている。
《安倍政権が国民への給付事業をトンネル会社を使って電通とパソナに密かに流していた一覧。トンネル会社を使ったということは、悪いことをしている自覚があったということ。》
《この事件、テレビは電通に逆らえないから報道は小さいだろうけど、ちゃんと真相を明らかにして、五輪から改憲まで牛耳る電通と政権の癒着をとめ、20年にわたって日本を食い物にしてきた竹中平蔵を政治から追放しなければと思います。》
《なんで国民への給付の事務に700億円もかかるんだ。単にお金を配るだけなのに。最初の予算から何もかもおかしい。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1267426831528947712
https://twitter.com/TomoMachi/status/1267512661316562945
https://twitter.com/TomoMachi/status/1267644816440999936
政治学者の山口二郎のツイート。
《経産省と電通のコネクションは、まさに三密。東京オリンピックの中止を織り込んで、電通に補填するために怪しげなトンネル法人を通して持続化給付金やら民間認証やらの事業を発注しているのではないかと、猜疑心の強い私は憶測している。これこそ調査報道のテーマ。野党も頑張ってほしい。》
https://twitter.com/260yamaguchi/status/1267378552631996417
「週刊文春」に始まり、東京新聞が連日キャンペーンを張り、朝日新聞が報じた。テレビでもTBSの「NEWS23」は、電通と社名を出したようである。他のテレビ局は「大手広告会社」と報じた。
https://twitter.com/takayanmar/status/1267547874507685888
立川雲水が笑わせてくれる。
《ちょっとその方面に疎いもんで、お詳しい方がおられましたらご教示下さい‥‥「電通」って社名は放送禁止用語だったりするんですか?》
https://twitter.com/tatekawaunsui/status/1267609373502664704
これも町山智浩のツイートだ。
《過労死のため入札除外されている電通にやらせるために幽霊会社をトンネルさせたとはテレビは報じない。電通はテレビにとって最大のタブーだから。オリンピックも国民投票法も電通が儲けるからメディアは批判できない。いま、メディアは最大の壁にぶつかった。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1267421714855518208
山川健一が町山をリツイートしている。
《電通とテレビを始めとしたメディアはズブズブの関係にあります。だからこの問題も「野党が追求する」と逃げるのです。五輪で見込んでいた収益がなくなったので、安倍官邸がそれを補填するために、トンネル会社まで作って電通に利益誘導。コロナはこれまでタブーだった様々な問題を明らかにしている。》
https://twitter.com/Yamakawakenichi/status/1267502768412954626
山崎雅弘はNHKを見ていたようだ。
《NHK午後9時ニュースを観ているが、新型コロナ感染のニュース、南アフリカやフィリピンでの感染拡大の懸念、アメリカの暴動で、もう40分近く費やした。
日本政府が自国民への給付金事業を電通の関連会社を通して電通に流していた件は全然やらない。一体どこの国の公共放送なのか。金払う理由あるのか。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1267435851664916482
「ブラックボランティア」「広告が憲法を殺す日」「電通巨大利権 東京五輪で搾取される国民」などで知られている本間龍は博報堂の出身である。
《東京新聞、GJ!これは氷山の一角で、他にも様々なトンネル会社が、税金を中抜きし放題で電通に再委託してる。大手メディアは電通から巨額の広告費を貰ってるから、ダンマリなのよ。》
https://twitter.com/desler/status/1267470004816973824
東京新聞労働組合のツイート。
《コロナの持続化給付金の支給事務。/経産省から仕事を受けた怪しい団体は/20億円抜いて電通に仕事を投げ/電通はその半分強をパソナなどに投げ…/700億円超の巨額予算の利権に/3社で群がる構造か。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1267549803015057409
岩上安身のツイート。
《大きな金の流れに、幽霊法人だの、ペーパーカンパニーを一枚噛ませるだの、そんな手口は反社のやること。なぜ、経産省や電通が、闇社会の真似をしているのか。それともそういう組織なのか。》
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1267158368285687809
弁護士・大西洋一のツイート。
《なんか、腐敗というか、癒着というか、ホントすごいな・・。》
https://twitter.com/o2441/status/1267658472981577730
「ツーカとゼーキン」(集英社インターナショナル)の明石順平が怒っている。
《怒りで失神しそうだぜ。
こいつら、ずーっと火事場泥棒し続けるぞ。》
https://twitter.com/junpeiakashi/status/1267661391772569601
山崎雅弘が東京新聞を読んでツイートしている。
《昔は、電通という巨大広告代理店は「横綱相撲」のような泰然とした仕事をしているイメージがあったが、第二次安倍政権下で権力との癒着が深まって以降、こんな「意地汚い金儲けを平気でやる会社だったのか」と驚かされる。》
《粗末な作りのダミー企業を通して、国のカネを仲間で山分け。しかも、その事業は「平時の公共事業」等ではなく、迅速に届くかどうかで生活や経営が破綻する、人の生き死にに関わる緊急性を帯びた事案。細工がバレても、今だけ、自分だけ儲かればいい、という「サル化」もここに極まれりという感がする。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1267735274366201856
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1267736376197300224
共同通信が次のように配信した。
《中小企業に最大200万円を支給する「持続化給付金」を巡り、事務業務を受託した団体から再委託を受けた電通が、パソナなどに業務をさらに外注していたことが2日、分かった。》
https://www.47news.jp/4871870.html
沖縄タイムス、京都新聞、山陽新聞、神奈川新聞、高知新聞などが報じた。
朝日新聞デジタルは6月2日付で「リモートワーク中と貼り紙 『20億円中抜き』指摘団体」を掲載している。
《経済産業省から持続化給付金の手続き業務を受託した「サービスデザイン推進協議会」をめぐり、実態がよくわからないという懸念が広がっている。》
《経産省は協議会に業務を769億円で委託。協議会は業務の大部分を大手広告会社の電通に749億円で再委託している。野党議員らは「中抜き」によって税金の無駄遣いにつながったのではないかと問題視している。》
https://www.asahi.com/articles/ASN620CWTN61ULFA00W.html
「NHK NEWS WEB」は6月2日付で「『大手広告代理店への再委託は問題ない』 梶山経済産業相」を掲載している。
《…電通に直接委託しなかった理由について、梶山大臣は「過去に電通が直接補助金などの交付事務を受託した際に、受け取った人から国の制度に応募したのに振り込み元が『電通』だったことから、問い合わせが集中したことがあった。そのため電通からは直接受託しないことを原則としていると聞いている」と述べ、再委託に問題はないという認識を示しました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200602/k10012454751000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
田中康夫が「モーニングCROSS」で「溶けていく日本 流されるメディア」として、この問題を取り上げている。6月4日まで、ここで視聴できる。
https://mcas.jp/movie.html?id=749815351&video=1369008&player=flow
田中康夫は番組の中で5月30日に投稿した、次のような自身のツイートを紹介している。
《高橋まつりさん悲劇を受けて社長就任の山本敏博さん
「世間の厳しい目と向き合う」自ら法廷で起訴内容を認め 判決言渡し直後 改めての決意を車中から僕に電話で伝えてくれたよね
初心忘るべからず 心ある社員や取引先の為にも 明日62歳のお誕生日お目出度う御座います》
https://twitter.com/loveyassy/status/1266511985761345536
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5)【本日の一行情報】
◎ロバート・デニーロのツイート。映像がまさに「これがアメリカだ」を伝えている。
《This is America.》
https://twitter.com/RobertDeNiroUS/status/1267146599639236613
◎ローリングストーンズのメンバーはレイシズムと偏見による暴力に抗議している。
https://twitter.com/RollingStones/status/1267500494668345350
◎香港の周庭 Agnes Chow Tingがツイートしている。
《「いまはとっても怖い、すごく怖いです。でも、だからこそ、声をあげることは、今やらなければいけない。私たちは、絶対に沈黙しません。抗議の声を上げ続けます。」》
https://twitter.com/chowtingagnes/status/1267736772982657026
「NEWSポストセブン」の記事から、だ。
◎「文春オンライン」がとんでもない数字を叩き出した。5月の純PV(自サイトでのページビュー)が、月間4億2967万PV(Google Analytics調べ)を記録したのだ。UU(自サイトでの閲覧者数)は月間4143万UU、外部配信先での閲覧を加えた総PVは月間9億5425万PVを達成!竹田直弘編集長のコメントが発表された。
《初の1億PV突破が昨年4月のこと。1年で4倍以上成長したことになります。コロナ禍の厳しい状況のなか、文春の総合力を生かして数字を伸ばすことができて嬉しいです。ただ、この数字は通過点に過ぎません。さらなる飛躍を目指します。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000043732.html
◎エディアの子会社である一二三書房は、「ボーイミーツガール大賞」において「一二三文庫部門」を受賞した「檸檬喫茶のあやかし処方箋」(丸井とまと)を一二三文庫より発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000021592.html
エディアの創業は1999年4月。一二三書房を第三者割当増資引受によって子会社化したのは2018年8月のことである。一二三書房は、1951年12月の創業で、もともとは日本電信電話公社の訓練用教材の印刷出版を主たる目的に事業を開始している。お堅い出版社だったわけである。「薄桜鬼」などオトメイト公式の書籍の出版を開始したのは、2009年になってからだ。
http://www.edia.co.jp/corporate/profile.html
https://hifumi.co.jp/profile.html
◎ローソンが「鬼滅の刃」キャンペーンを展開している。
https://www.lawson.co.jp/lab/campaign/kimetsu/
https://natalie.mu/comic/news/381206
◎「WEDGE Infinity」は5月31日付で「減収6900億円、ライブ・エンタメ業界は再起できるのか?」(中西享)を公開している。ぴあの矢内廣社長は日本記者クラブで次のように語っているが、この認識を私も共有したい。
《日本では重厚長大の産業を重視することから抜け出せていないが、エンタメが含まれる第三次産業に従事する人の数は労働人口の6割以上で最も多い。モノの消費から、コトの消費に変わってきており、日本経済を支える産業も変化していることを認識してほしい。ライブ・エンタメ業界は、日本の基幹産業の一つだと思う。その理由は2つある。一つは経済的な要因だ。
日本全体で個人消費は伸び悩んできたが、この業界は過去10年間で倍に伸びた。これほど伸びた業界はほかにはない。入場料金だけで9000億円の市場規模だが、これに周辺の経済波及効果を含めると10倍になるという試算もある。つまり10兆円の内需の存在になり、地方への波及効果もある。もう一つは、社会的要因で、東日本大震災の時もそうだったが、文化、芸術、エンタメは人々の心に安定をもたらす効果がある。経済と並んで、人間が生きるために必要なものだ。》
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19784
◎朝日新聞デジタルは6月1日付で「アサヒカメラ、7月号で休刊へ 日本最古の総合カメラ誌」を掲載している。94年にも及ぶ歴史に終止符を打つ。
《朝日新聞出版が発行する雑誌「アサヒカメラ」が6月19日発売の「2020年7月号」で休刊する。1926年創刊で、現在も国内で発行されている総合カメラ誌としては最も古い。3~5月の平均発行部数は約3万1500部。広告収入の低迷で、休刊を決めた。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6163DZN5XUCVL01V.html
三崎尚人が次のようにツイートしている。
《「アサヒカメラ」の休刊は、確かに「長年にわたる部数低迷とコロナ禍による広告費の激減」という公式発表はその通りなのでしょうが、そもそもグラフ雑誌はその性格上紙質を落とせないので高コスト、という話を知り合いの編集さんから聞くなど。》
https://twitter.com/nmisaki/status/1267461743950741504
「野良桜」のカメラマン小野寺宏友は次のように指摘している。
《アサヒカメラ、来月で紙媒体休刊と。旧態依然なシステムがよくも残ってたなぁと正直思うが、写真を次世代に伝えるには紙媒体のような物質でなければダメでしょ?とも思ってる。電磁媒体では100年後に伝えられない。
なので、自称写真家としてはこれからどの媒体に出せばいいのか、模索せねばならない。》
https://twitter.com/nora_zakura/status/1266726710306734082
◎ヤフーは、個人に対する誹謗中傷等を内容とする投稿への対応に関し、サービスをユーザーにより安心して使ってもらうため、現在「Yahoo!ニュース コメント」において導入している深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)のさらなる活用などの対策強化を進めていく。「Yahoo!ニュース コメント」においては、1日平均約2万件の不適切な投稿(記事との関連性の低いコメントや誹謗中傷等の書き込みなど)の削除を行っているという。更に、こうした技術をSNSの事業者などに提供することを進めているそうだ。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2020/06/01a/
◎KADOKAWAは、月額980円(税込)で本が毎月一冊届き、会員専用オンラインコミュニティで、いつでも雑談できるという本を通じた交流コミュニティ「~読んでつながる読書会~ブックラブ」を6月1日にリリースした。第一期メンバーを2020年6月1日~10日までの10日間限定で募集している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007105.000007006.html
◎トーハン単体の売上高は 3834億8900万円、前年比 96.5%。送品前年比 94.8%、返品前年比 92.2%、総合返品率 39.6%となり、返品率は 1.1 ポイント低下した。売上総利益の前年比95.9%に対し、販売費及び一般管理費は前年比101.0%と増加したため、営業利益は 19億7600万円、前年比 46.2%となった。これに営業外損益を加減した結果、経常損失 4億7200万円となった。これに特別損益を加減した税引前利益の段階で 16億8100万円の損失となり、さらに赤字決算に伴い繰延税金資産の取崩が発生したため、当期純損失55億9200万円となった。
連結売上高 4082億4900万円、前年比 97.9%、売上総利益 608億8900百万円、前年比 102.3%に対し、販売費及び一般管理費が前年を大きく上回り、経常損失 14億5700万円、親会社株主に帰属する当期純損失は 59億8500万円となった。
創業以来、初の経常赤字となった。
https://www.tohan.jp/news/upload_pdf/73_kessan_shiryou.pdf
◎「BLOGOS」は6月1日付で「TABLO」の「幻冬舎・箕輪厚介編集員『出版界は俺に嫉妬してる』なので大手出版社に聞いてみました」を公開している。
《「俺が箕輪さんに嫉妬しているか? 何で? 全然してないけど(笑)」(講談社某編集部)
続いて日本を代表する音羽系の出版社。社屋の表に今をときめく流行作家の名前と作品の垂れ幕がドーンと掲げられております。
「この(垂れ幕の)作家と組んで本を出しました、売れました。また売れました。なら嫉妬するかもね。いいな、あの先生の担当になりたいなあって。だから箕輪さんのやっている自己啓発本みたいなのは(え? 違うんですか?)僕らは全く眼中にないですね。それより『新潮社が新書何を出すんだろう』というのは話題になります」》
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0601/tbl_200601_7726230674.html
◎毎日新聞は6月2日付の「『表現の自由』と被害者救済 事業者の社会的責任とは」で総務省の有識者会議「発信者情報開示の在り方に関する研究会」の座長やSNS事業者でつくる一般社団法人「ソーシャルメディア利用環境整備機構」の共同代表理事も務める曽我部真裕にインタビューしている。曽我部は木村花が休止した件で次のように語り始めている。
《今回の問題には、いくつかの論点があると思います。①インターネット、SNS上で権利侵害を受けたときの被害救済の仕組みやSNS事業者の社会的責任②リアリティー番組の在り方をはじめとする放送局側の課題③誹謗中傷を受けた人のケア体制④SNS利用者のネットリテラシーの向上――です。》
https://mainichi.jp/articles/20200601/k00/00m/040/299000c
◎朝日新聞社は、グロービス経営大学院大学や一般社団法人ベンチャー型事業承継など7団体と協力し、中小企業の事業承継や経営改善をテーマにしたウェブメディア「ツギノジダイ」を開設した。
https://www.glocaltimes.jp/8863
◎ハースト婦人画報社は「婦人画報」にとって創刊115周年記念号となる7月号を6月1日に発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000008128.html
◎「WWDジャパン」は、ハースト婦人画報社の時計デジタルメディア「ホディンキー・ジャパン」(HODINKEE JAPAN)と、6月5日スタートのライブ配信番組「ウオッチプラス」(隔週金曜日20時から1時間の予定)を皮切りに、共同コンテンツの制作をスタートさせる。
https://www.wwdjapan.com/articles/1082835
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6)【人事】CCCメディアハウス 2020年6月30日付
石澤 早苗
新任:取締役 メディア・プロモーション局長
旧:執行役員 メディア・プロモーション局長
西川 洋
新任:取締役 事業管理局長 兼 管理局長
旧:執行役員 事業管理局長 兼 管理局長
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7)【人事】宝島社 2020年6月1日付
植田 薫子
新任:執行役員広告局長
旧:広告局長
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8)【深夜の誌人語録】
厳しさに欠いてならないのは優しさだ。