【文徒】2020年(令和2)7月2日(第8巻121号・通巻1778号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「美術館女子」真っ黒な終了画面が暗示する讀賣新聞の「敗北」?
2)【記事】樋口耕太郎が斬り込んだ沖縄論の新局面
3)【本日の一行情報】
4)【人事】光社 2020年7月1日付
5)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】「美術館女子」真っ黒な終了画面が暗示する讀賣新聞の「敗北」?

産経新聞は6月29日付で「キャンペーン企画『美術館女子』、批判受け公開終了」を掲載している。
《アイドルグループ「AKB48」メンバーを起用した読売新聞などのキャンペーン企画「美術館女子」が、「若い女性を無知な存在として扱っている」などとインターネット上で批判が相次いだことを受け、公開を終了した。》
https://www.sankei.com/life/news/200629/lif2006290032-n1.html
日本美術を主な領域とするライター・エディターにして、金沢工業大学客員教授・橋本麻里のツイート。
《読売新聞の「美術館女子」サイト→「本ページは公開を終了しました。次回以降の連載については、さまざまなご意見、ご指摘を重く受け止めて、改めて検討していきます」。やらかしからのフェードアウト、ではなく、自己検証もきちんとやってほしい。》
https://twitter.com/hashimoto_tokyo/status/1277060686527397889
朝日新聞デジタルは6月28日付で「『美術館女子』公開終了 『指摘を重く受け止め』」
を掲載している。
《企画のウェブサイトからは写真がすべて消え、「本ページは公開を終了しました。次回以降の連載については、さまざまなご意見、ご指摘を重く受け止めて、改めて検討していきます」というコメントが掲載されている。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6X4J6XN6XPTFC008.html
https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/bijyutukanjyoshi01/
小田嶋隆のツイート。
《『「美術館女子」を不快がってる女性がいるけど、男だって「子供部屋おじさん」とか言われてるんだぞ』式の幼稚なミラーリングの反論を振り回している人たちがいるけど、問題視されているのは、造語そのものじゃなくて、その造語を公的な機関や大手のメディアが後押しして拡散してる構造だと思うぞ。
https://twitter.com/tako_ashi/status/1277771269073547264
ウェブ版「美術手帖」は6月28日付で「『美術館女子』、批判受け公開終了。読売と美連協『改めて検討』」を発表している。
《同サイトをめぐっては、ジェンダーバランスの公平性や美術館を「映え」の道具として使っている点などに対して批判が噴出(論点整理はこちら)。読売新聞グループ本社と美術館連絡協議会事務局は6月15日、連名で「今後のことについては、様々なご意見、ご指摘を重く受け止めて、改めて検討する方針です」としていた。
公開終了となったウェブサイトには、「本ページは公開を終了しました。次回以降の連載については、さまざまなご意見、ご指摘を重く受け止めて、改めて検討していきます」との言だけが記載されている。また美連協ウェブサイトの「新着情報」からも、「美術館女子」は削除されている。》
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22231
「ヘンリー・フューズリの画法」(三元社)の松下哲也がツイッターにこんな投稿をしている。
東京芸大日本画科の教授が若手女性作家を侮辱する意味で「中国人みたいな」という言葉づかいをしたのもそうだし、読売新聞が女はバカだというニュアンスで「美術館女子」を展開したのもそうですが、僕はほんらい、こういうゴミのような差別、ハラスメントの排除に神経を尖らせたくないんです。》
https://twitter.com/pinetree1981/status/1277021022839951360
東京藝術大学美術研究科博士課程に在籍し、20世紀美術史を研究している南島興は「春オンライン」に「美術館女子炎上問題、『インスタ映えはアートをないがしろにしている』と言う人の矛盾」を寄稿している。
《私自身の見解を述べておけば、まずもって偏向した女性表象が問題であり、かつその背景にあるだろう芸術祭参加作家や美術館職員の男女格差など、男性優位の美術業界の構造自体の改変も進められるべきである。
一方で、インスタ映えに関しては、アートに関わる人々が安易に「否」を投げつけるのは、すこし都合が良すぎると思っている。というのも、アート界はインスタグラムというサービスを自ら活用して、経済的にも社会的にも存在感を示している側面があるからだ。》
https://bunshun.jp/articles/-/38696
BuzzFeed Japan Medical」の岩永直子は讀賣新聞の出身。ヨミドクター編集長をつとめていたというキャリアを持つ。そんな岩永の呟きは短いけれど重い。
《読売にも女性はたくさんいるのだけれど、会議で意見が通らないのだよな。》
https://twitter.com/nonbeepanda/status/1277374126190030848

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2)【記事】樋口耕太郎が斬り込んだ沖縄論の新局面

樋口耕太郎著の光社新書「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」を「辺境メシ ヤバそうだから食べてみた」の高野秀行が絶賛している。
《今日すごい本を読んでしまった。樋口耕太郎著『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』(光社新書)。「沖縄が貧困に喘いでいる本質の問題は基地でも戦争でもなく別の真犯人がいるから」という驚愕の本格ミステリであり、しかも後半はさらに意外な方向へ展開し、ラストは感動する!!》
https://twitter.com/daruma1021/status/1277926706158792705
これがそうだ。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334044794
不勉強にして、私は樋口耕太郎を知らなかった。そこでググってみると、なかなかユニークな経済人であることがわかった。
《2004年より沖縄にて再生事業を開始する。同年に買収したサンマリーナホテルにおいて、成果主義を完全撤廃し、人間関係を最優先する独特の経営手法を開発・実行。10年以上に亘って実質的な赤字企業だったサンマリーナを、1年足らずで経常利益1.3億円、キャッシュフロー2.3億円の高収益企業に再生。2006年より事業再生の専業会社トリニティ株式会社を設立。代表取締役社長(現任)。》
成果主義を完全撤廃し、人間関係を最優先する独特の経営手法」とは、こういうことだ。
《売上目標がない! 研修制度は全廃! 顧客満足度も目指さない。上司の唯一の仕事は「部下の役に立つこと」。社長は1ヶ月間他の仕事をせずに、250人の全従業員と一人30分の面接、時には、厨房で一日中仕込みのアルバイト。人間関係が何よりも(仕事よりも!)優先され、成果収益主義の一切が組織から消えた。全ての従業員の給与・昇給・昇格・役職を決めるのは、「人間的な成長」、「どれだけ人の役に立ったか」の二項目だけ。夫婦喧嘩が遅刻の理由として認められ、「自分の好きなことだけをして下さい」と全従業員に明言する企業が、かつて沖縄に存在した。》
https://www.okinawa-u.ac.jp/225
樋口耕太郎は沖縄タイムスに「樋口耕太郎のオキナワ・ニューメディア」を発表している。そこに今から4年前になるが、2016年6月3日付で「沖縄から貧困がなくならない本当の理由(1)対症療法」を公開しているのだ。
《沖縄が日本で最も深刻な貧困社会である重大な理由のひとつは補助金がありすぎるためだ。「これだけ補助金をもらっても貧困が減らない」のではなく、「補助金をもらっているがゆえに貧困が悪化の一途をたどっている」可能性を考える必要がある。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/49998
沖縄県への巨額の振興予算は県民の貧困を解決していない、という指摘は「外連の島・沖縄 基地と補助金のタブー」の篠原章らも長らく指摘してきた。が、樋口は評論家ではなく企業家・経営者であり、成功を収めつつある実践者である。その樋口が補助金のタブーに斬り込んだのは、沖縄論に新局面が到来したと言ってよいのではないか。

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3)【本日の一行情報】

◎周庭(アグネス・チョウ)のツイート。
《私、周庭は、本日をもって、政治団体デモシストから脱退致します。これは重く、しかし、もう避けることができない決定です。
絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。
生きてさえいれば、希望があります。
周庭
2020年6月30日》
https://twitter.com/chowtingagnes/status/1277827550564069376
こんなツイートも投稿している。
《香港で自由や民主主義のために戦う人たちは、自由や命を失うことも考えないといけないということが、本当に悲しい。私も、たくさんの夢を持っているのに、こんな不自由で不公平な社会で生き、夢を語る資格すらないのか。これからの私は、どうなるのか...
いつかまた日本に行きたいなぁ。》
https://twitter.com/chowtingagnes/status/1276902569915191297

平野啓一郎のツイート。
《何がスゴいって、「未来派宣言」がパリのフィガロ紙に出たのが、1909年2月20日で、3月12日の「スバル」で鴎外はもう翻訳して紹介してること。》
https://twitter.com/hiranok/status/1278154805064564736

◎木宮条太郎の最新作「水族館ガール7」(7月17日刊予定)の著者直筆サイン本の予約が楽天ブックスで開始されている。7月6日(月)12時〆切の予約受注限定。
https://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=587

◎「AFP BB NEWS」は6月30日付で「反人種差別で『ジョン・ウェイン港』も改称か、トランプ氏が反撃 米」を配信している。
《全米に広がる反人種差別デモの影響で黒人差別の歴史につながる像や記念碑の撤去が相次ぐ中、ハリウッド(Hollywood)俳優ジョン・ウェイン(John Wayne)の名を冠した空港の改称を求める声がカリフォルニア州で上がり、ウェイン・ファンを自負するドナルド・トランプDonald Trump)大統領が29日、反撃に乗り出した。》
https://www.afpbb.com/articles/-/3291082
ゴダールであれば「ハタリ!」を推すだろうし、ピーター・ボグダノヴィッチであれば「赤い河」を推すのだろうけれど、私はジョン・ウエインにとって遺作となった「ラスト・シューティスト」が好きなんだけれど。

ソフトバンクは、5G(第5世代移動通信システム)のブランドである「SoftBank 5G」と「ドラえもん」がコラボした新テレビCM「5Gって ドラえもん?『のび太登場』篇」(15秒・30秒)を7月1日(水)から全国で放映開始した。ブルース・ウィリスドラえもんに加えて、堺雅人が45歳ののび太役で登場する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000041498.html
ドラえもん」は国民的キャラクターである。

日本新聞協会販売委員会は6月26日付で「新聞販売所従業員のマスク着用について」を発表している。
《全国の新聞販売所は、新型コロナウイルス感染症の予防対策に努めており、感染防止の3つの基本である①身体的距離の確保②マスクの着用③手洗い――や、3密(密集、密接、密閉)を避ける等の対策を徹底しています。
一方で、これから夏を迎え、気温・湿度が上昇することから、熱中症リスクが高まることが懸念されています。
このため、環境省厚生労働省が5月26日に示した「熱中症予防行動の留意点」に基づき、新聞配達員は屋外で周囲に人がいない場合などにマスクを外すことがあります。
一方、新聞販売所内での作業や新聞購読料の訪問集金時など、周囲と十分な距離が保てない場合は、引き続きマスクを着用します。
新聞配達員は読者の安心と安全に配慮したうえで、これからも新聞を届けてまいります。ご理解・ご協力をお願いいたします。》
https://www.pressnet.or.jp/news/headline/200626_13641.html

◎「CNET Japan」は6月30日付で「YouTube、白人至上主義者のチャンネルを停止--ヘイトスピーチ規則違反で」を公開している。
YouTubeは米国時間6月29日、極右活動家のRichard Spencer氏や、米白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の元最高幹部David Duke氏など、一部の白人至上主義者のチャンネルを停止したことを明らかにした。》
https://japan.cnet.com/article/35156038/

芳崎せいむの「金魚屋古書店」最終17巻が発売となり、完結した。少年画報社での連載が始まり、その後、小学館の「IKKIに移ったが、2014年に「IKKI」が休刊してしまう。第17巻は100ページを超える未発表原稿を収録し、最終巻として完成させた。足かけ17年での完成である。
ちなみに「マンガワン」では7月3日までの期間、「金魚屋古書店」1~16巻と「金魚屋古書店出納帳」全2巻の無料イッキ読みキャンペーンを実施している。
https://natalie.mu/comic/news/385656
芳崎せいむの原画展が、7月22日まで、東京・マンガナイトBOOKSで開催されている。
https://natalie.mu/comic/news/383843
こういう作品を出せるところが漫画出版における小学館の懐の深さである。

◎なんば経済新聞が6月30日付で「ミナミの図書館が『本屋応援』企画 『本屋と図書館の違い』アンケートで掲示」を発表している。取り上げているのは大阪市立中央図書館の「本と、本屋」展だ。
《蔵書の中から「本を読みたくなる本」「本屋に行きたくなる本」約300冊を展示するのに加えて、6月19日からは書店、出版社、著作者など出版に関わる人から「本と本屋」についてのアンケートを集めて掲示している。
ジュンク堂書店 難波店」(浪速区湊町1)の福嶋聡店長はアンケートの中で、「本屋は社会の『今』を映し出し、店主やスタッフの個性が表れる場所。図書館は、本屋で品切れのものや絶版本が置いてある。テーマに沿って広く調べたいときも重宝する」とそれぞれの違いを述べる。
https://namba.keizai.biz/headline/4418/
これ東京でも出来ないだろうか。千代田図書館なんかピッタリだ。

朝日新聞デジタルは7月1日付で「『気になることが』NHKかんぽ報道、続編放送の舞台裏」を掲載している。
《さらに、続編延期から2カ月後の10月5日、郵政側は取材交渉時の番組幹部の発言に問題があったとして「ガバナンス(企業統治)の検証」を要求。NHKの最高意思決定機関である経営委員会はその意を受け、10月23日にNHK会長を厳重注意処分とし、事実上の謝罪を11月6日に郵政側に届けさせた。
経営委を巻き込んだ動きは、1年後の昨年9月の毎日新聞報道を機に表面化した。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6Z55X4N6XULFA007.html
毎日新聞は6月30日付で「総務相『番組干渉と誤解される発言望ましくない』 NHK経営委員を批判」を掲載している。
かんぽ生命保険の不正販売を追及した番組を巡り、NHK経営委員会が2018年10月23日、当時の上田良一会長を厳重注意した会合の議事全容を毎日新聞が報道したことに関連し、高市早苗務相は30日の閣議後記者会見で「経営委員が個別の番組へ干渉しているのではないかと誤解されるような発言は望ましくない」と改めて批判した。「経営委員は、放送法の趣旨を踏まえ、職務を適切に遂行してもらう必要がある」とも求めた。》
https://mainichi.jp/articles/20200630/k00/00m/040/265000c

毎日新聞は7月1日付で「持続化給付金、1億円超受注63社 全容把握焦点、中間検査開始」を掲載している。
《中小企業などに現金を支給する「持続化給付金事業」を巡り、経済産業省は事業の予算執行が適正か調べる「中間検査」を始めた。下請け業者が多数介在する委託の構造に「不透明」との批判が集まっているため、受注した一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」の外注先についても支出された経費が妥当かどうかを調べる。検査結果は報告書として公表する方針で、同事業を巡る疑念にどこまで答えられるかが注目される。》
https://mainichi.jp/articles/20200701/ddm/008/020/082000c
朝日新聞デジタルは7月1日付で「持続化給付金の中間検査を開始 公表時期は未定」を掲載している。
《持続化給付金の民間委託をめぐり、経済産業省は事業に関する支出を途中で調べる「中間検査」を29日から始めた。委託先の一般社団法人サービスデザイン推進協議会や、大半の業務を再委託された広告大手電通などに必要な資料を準備するよう指示した。調査は外部の専門家も入れて行うが、とりまとめや結果を公表する時期は未定だ。》
https://www.asahi.com/articles/ASN6Z72Q9N6ZULFA01G.html
春オンライン」は7月1日付で「書入手・実名証言 電通が幽霊法人トップに1000万円を“還流”の疑い」を発表している。
《これまで、電通経産省は「サ協が受託することによる不当な利益は生じない」と繰り返し強調。サ協やUDIも、これまで「代表理事の対価は無報酬」とカネの流れを否定してきた。巨額の公費を受注した社団法人のトップに、再委託を受けた電通が約1000万円を支払った疑いが浮上したことで、国から受託した事業の収益が還流している疑惑が浮上した。また、持続化給付金事業でもこうした〈アドバイザリーフィー〉が発生していないのか、電通経産省の説明が求められることになりそうだ。》
https://bunshun.jp/articles/-/38771

小学館は、この春実施した「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」(全24巻)電子版の無料公開を再度行っている。期間は7月1日(水)~8月31日(月)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000730.000013640.html

テレビ西日本は6月30日付で「ジュンク堂書店 30日で一時閉店 西通りに面したビルに8月上旬再オープン 福岡市」を発表している。
《一時閉店が迫る中、6月25日になっておよそ500メートル離れた天神西通りに面したビルへの移転が決まり、8月上旬に再オープンすることになりました。
移転先ではビルの1階から3階に入居し、売り場面積は現在の3分の1ほどになるということです。》
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2020063007563

TBSラジオ「ACTION」(月~金 後3:30)で毎週火曜日の企画「街の本屋さん応援プロジェクト」がきっかけとなり、6月25日から29日までにわたって「ACTIONオンラインブックフェア」を開催した。「ラジオ」「ネット」「書店」をつなぐ試みであったが、これを受けて、7月6日から19日の2週間にわたって往来堂書店、紀伊国屋書店・横浜店、館、山陽堂書店、大盛堂書店、BOOKSルー・エという「リアル店舗」6店舗でのブックフェアが実施されることになった。
https://www.oricon.co.jp/news/2165796/full/

◎「TBS NEWS」は6月30日 22時55分に「『アベノマスク』に政府『感染拡大防止に一定効果』」を公開している。
新型コロナウイルス対策で全世帯に配布され「アベノマスク」とも呼ばれた布マスクの性能に関する野党議員の質問主意書に対し、政府は「感染拡大の防止に一定の効果を有する」とした答弁書を閣議決定しました。》
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4017092.htm
この報道について山崎雅弘は次のように批判している。
《何度も同じことを書くのが空しいが、TBSの報道局はいい加減にこういう「事実の裏付けがない権力者側のプロパガンダ発信」をそのまんま見出しにして社会に流し、権力者側のプロパガンダに下僕として加担する行為の「罪の重さ」を自覚したらどうなのか。嘘とわかってるだろう。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1278209126913372160
私は毎日、都営新宿線を使って通勤しているのだが、今日もアベノマスクをしているのは私一人だけであった。配布が遅く、閣僚すらつけようとしないアベノマスクに「感染拡大の防止に一定の効果を有する」は、いくらなんでもないよな。それを垂れ流すことは確かに報道に値しないと私も思う。

◎2018年4月に光庫より発売された「バイリンガル」(高林さわ)が「ブックファースト」のイチオシ本「PUSH! 1st」に選ばれた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000433.000021468.html
辻真先ツイッターで絶賛していたのは2013年10月18日のことであった。
《高林さわ『バイリンガル』読了する。女性作家の目の怖さったらない。ついでながら日本語でさえ怪しいぼく、国際感覚の切れ端もないことを自覚した。公私ともども至らなさを痛感するばかりで、いつもと違った読後感だ。そんな私見を抜きにしても、ガッチリできているよ、これは。》
https://twitter.com/mtsujiji/status/391190707496435712
高林さわって、これ一冊なんだよね。75歳だ。

講談社はデジタルメディアの研究・開発に特化した新会社「KODANSHAtech合同会社」を設立した。KODANSHAtechの母体となった社内チームである通称「techチーム」は2018年6月に発足し、これまで「現代ビジネス」の継続的な改善を行ったり、「FRIDAYデジタル」をゼロから立ち上げたり、科学者支援クラウドファンディングサイト「ブルーバックスアウトリーチ」を企画・開発するなど実績を積み重ねてきた。こうした取り組みをより加速するため、法人化に踏み切った。これを機にウェブメディア、デジタルコンテンツの開発に関心のあるエンジニア、デザイナー、ディレクターを広く募集するという。
長尾洋一郎がゼネラルマネージャー をつとめる。長尾はKODANSHAtechのホームページで次のように書いている。
《まずご紹介したいのは、 「働く時間」の合意の仕方です。
これを考える上で参考になったのは、先進的な勤務体系を整備されているサイボウズ社(東京・中央区)の方法でした。
KODANSHAtechでは、 「来月は、週のこの曜日に、この日数だけ働きたいです」ということを、マネジメントと相談して決めることができます。》
《さらに、KODANSHAtechでは、全社員が 裁量労働制をとることにしました。
世間では、場合によってはブラック労働の温床にもなるのでは、などと指摘されることもある裁量労働制ですが、実は出版社の編集部門は、世の中のさまざまな業種で解禁される以前から伝統的に裁量労働制を採用してきたので、我々は「各人が自分なりに時間をうまく使って働く」という勤務スタイルに慣れています。
これにより、「とくに意味もないのに出社」とか「9時5時で出勤時間が固定」といったことはなく、「必要な時間に働く」ということが可能になりました。》
《KODANSHAtechでは、兼業 を原則として認めています。
これは、入社後も、スケジュールを調整しながら、個人事業主として働くことや、先方の企業との合意が取れれば、複数の企業をまたいで社員になる方が出てくることも想定してのことです(もちろん、健康保険の扱いなど、まだ日本の社会保障制度が十分対応できていないところもありますが、それでも可能な限り対応するつもりです)。》
《KODANSHAtechは月給制ですが、最初に 「年俸相当額」 を提示させていただいています。
これは、「年間の営業日数を、フルにKODANSHAtechで働いていただいた場合にお支払いする計算になる、年間の基本給の額」です。
この金額については、毎年どうするかを合意する相談をします。》
https://kodansha.tech/ja/message
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002691.000001719.html

大塚英志のツイートであろう。
《政治家を追い詰めるのが野党でも世論でも新聞ジャーナリズムでもなく「週刊春」だと言うところに、この国の民主主義の歪さを少し感じる。》
https://twitter.com/MiraiMangaLabo/status/1278243479517184001
「週刊春」7月9日号は「検察が握り潰した 菅原一秀<前>経産相の“買収”バス旅行<新疑惑>」を掲載している。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/13631

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4)【人事】光社 2020年7月1日付

【機構改革】
[統合・名称変更・移管]
・第一編集局 + 第二編集局 → ニュース事業局
・第三編集局 → 第一事業局
・第四編集局 → 第二事業局
・出版局ノンフィクション第一編集部 + ノンフィクション第二編集部 → ノンフィクション編集部
芸局芸図書編集部 + 小説宝石編集部 + GIALLO編集部 → 芸第一編集部、芸第二編集部
・コンテンツビジネス局PR推進室 → PR事業室
・メディアビジネス局ID戦略室 → 新事業・ID戦略室(担当役員直轄)
・新事業戦略室(担当役員直轄) → 事業開発室(メディアビジネス局に移管)
・Webニュース事業室(担当役員直轄) → ニュース事業局に移管
・第一編集局Mart編集部 → 第二事業局に移管
[新設]
・企画出版室(ニュース事業局)
・VERY web編集室(第二事業局)
・STORY web編集室(第二事業局)
・デジタル企画室(メディアビジネス局広告部)
[廃止]
・第一編集局女性自身ブックス編集部
・第四編集局VERYブランド事業室
・メディアビジネス局デジタル事業部

【人事】
[委嘱]
平山宏
新:第一事業局長
旧:取締役第三編集局長

[管理職人事]
内野成礼
新:女性自身編集長兼務を解き、ニュース事業局長
旧:第一編集局長兼女性自身編集長兼女性自身ブックス編集長

爲田敬
新:第二事業局長兼STORY編集長兼STORYweb編集室長
旧:第四編集局長兼STORY編集長

青木宏行
新:ニュース事業局編集委員(局長待遇)兼エンタテインメント編集長兼bis編集長
旧:第二編集局長兼bis編集長

米澤仁次
新:メディアビジネス局事業開発室長(局長待遇)
旧:新事業戦略室長(局長待遇)

加藤ゆか
新:ノンフィクション編集長
旧:出版局ノンフィクション第二編集長

貴島潤
新:芸第一編集長
旧:芸局芸図書編集長

田中省吾
新:芸第二編集長
旧:芸局小説宝石編集長

尾登志治
新:エンタテインメント編集長兼務を解き、FLASH編集長
旧:第二編集局FLASH編集長兼エンタテインメント編集長

森岡純一
新:ニュース事業局企画出版室長
旧:出版局ノンフィクション第一編集長

今尾朝子
新:VERY編集長兼VERYブランド事業室長兼VERYweb編集室長
旧:第四編集局VERY編集長兼VERYブランド事業室長

河野雅之
新:業務部担当部長兼務を解き、物流管理部長
旧:業務局物流管理部長兼業務部担当部長

森川正人
新:ID戦略室担当部長兼務を解き、広告部デジタル企画室長
旧:メディアビジネス局デジタル事業部長兼ID戦略室担当部長

末光達郎
新:ID戦略室担当部長兼務を解き、メディアビジネス局ブランド事業部長
旧:メディアビジネス局ブランド事業部長兼ID戦略室長

城戸卓也
新:女性自身編集長(昇任)
旧:第一編集局女性自身編集長代理兼女性自身ブックス編集長代理

堀内健
新:芸第一編集部担当部長兼総務部担当部長(光化財団担当
旧:芸局GIALLO編集長兼総務部担当部長(光化財団担当)

渡辺克郎
新:芸第二編集部担当部長
旧:芸局芸図書編集部担当部長

加藤潔
新:編集管理局編集総務部担当部長
旧:マーケティング局宣伝部担当部長


非管理職人事]
海老沢朋也
新:新事業・ID戦略室長(部長代理)兼メディアビジネス局広告部部長代理
旧:メディアビジネス局広告部部長代理

磯江晋弥
新:芸第二編集長代理
旧:芸局小説宝石編集長代理

堀井朋子
新:芸局庫編集長代理
旧:出版局ノンフィクション第一編集長代理

畠山雄一
新:ID戦略室副部長兼務を解く
旧:総務局情報システム部プラットフォーム開発室長(副部長)兼情報システム部副部長兼メディアビジネス局ID戦略室副部長

入江洋司
新:編集管理局校閲部副部長
旧:マーケティング局書籍販売部副部長

河野高志
新:編集管理局校閲部副部長
旧:マーケティング局書籍販売部副部長

北川編子
新:ノンフィクション副編集長
旧:出版局ノンフィクション第二副編集長

鈴木一人
新:芸第一副編集長
旧:芸局芸図書副編集長

吉田由香
新:芸第二副編集長
旧:芸局芸図書副編集長

藤田摩吏子
新:第二事業局VERY副編集長
旧:第三編集局CLASSY副編集長

川原田朝雄
新:第二事業局STORY副編集長
旧:第三編集局HERS副編集長

小橋健太郎
新:第二事業局Mart副編集長
旧:第三編集局HERS副編集長

永島大
新:第二事業局Mart副編集長
旧:第一編集局女性自身副編集長

酒井一登
新:マーケティング局雑誌販売部副部長
旧:メディアビジネス局広告部副部長

藁品稔
新:PR推進室副部長兼務を解き、新事業・ID戦略室副部長兼務
旧:マーケティング局雑誌販売部副部長兼コンテンツビジネス局PR推進室副部長

田原章雄
新:PR事業室副部長
旧:コンテンツビジネス局書籍コンテンツ事業部副部長

近江裕嗣
新:新事業・ID戦略室副部長兼務
旧:コンテンツビジネス局PR推進室副部長