【文徒】2020年(令和2)9月8日(第8巻166号・通巻1823号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】NHK広島「差別ツイート」事件 日記の偽造に提供者は激怒していた
2)【記事】頭木弘樹潰瘍性大腸炎闘病記「食べることと出すこと」(医学書院)
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】NHK広島「差別ツイート」事件 日記の偽造に提供者は激怒していた

朝日新聞デジタルは9月6日付で「『シュン』の日記主、NHK不信感 認識に食い違い」(宮崎園子)を掲載している。
NHKによると、投稿は日記だけでなく、手記や本人への取材なども参考にしたという。だが、企画についての新井さんの当初の認識は違うものだった。
「シュン」の投稿が始まったのは3月26日。新井さんは事前にNHKに依頼されて、投稿内容を考える高校生ら10代の5人に、日記の背景などを説明した。しかし、NHK側からツイッターの特性などについての詳しい説明はなかった。番組の中で当時の日記が紹介され、子どもたちが感想などを述べ合うと考えていたという。
ところが4月3日、企画を紹介する番組を見て、初めてツイッターへの投稿内容を知り、驚いた。
NHKの担当者にただすと「『日記を原作として、子どもたちと一緒に創作をしている』」と言われたという。「私は激怒しました。日記の偽造だと」
新井さんはNHK側と話し合い、こんな条件を出した。「75年前軍国少年の日記だと子どもたちにしっかり認識させた上で、子どもたちの言葉で書くのならば認めます。NHKの責任でやってください」》
https://digital.asahi.com/articles/ASN956TL5N91PITB01J.html
4月の時点で日記の提供者である新井俊一郎とNHKの間にこんなやり取りがあったにもかかわらず、NHKにブレーキがかからなかった!新井は元中国放送報道部長だ。こんなツイートが投稿されていた。
《日記主の新井さんが民放出身とあるのでググったら沢山業績が出てきた。中国放送から発足した劇団で演出をしてたり、第二次広島抗争取材ドキュメンタリーのプロデューサーをしてたり。大先輩へのリスペクトもなかったのかと思うと、NHKの劣化のシャレにならなさに愕然とする。》
《いや、相手が放送関係者じゃないなら軽んじていいという話でもないんだけど、自分達が歩いてる職業的な道を切り拓いて来た人からテキストをお借りしながら、企画意図をろくに説明せず、素材を誠実に扱うこともせず、叱責されたらその場しのぎの謝罪で済ませる怠惰さ。職業人としてどうなんそれ。》
https://twitter.com/mipoko611/status/1302493203954765824
https://twitter.com/mipoko611/status/1302495103630471168
総てにおいてNHKは雑というか、杜撰だったのである。「BuzzFeed Japan News」の貫洞欣寛がツイートで次のように言及している。
《新井俊一郎さんは、75年前の価値観に基づいた日記を、当時を知らない世代が再解釈することで生まれるズレへの懸念を早い段階で示しておられ、それは自分も記事に書き込んでいる》
《そこは一度クリアした上で企画が続いていたと理解していた。しかし朝日の取材結果を見るかぎり、本質的に解決していないままだったということになる。
問題の一つは、子どもたちへのサポートと、ツイートの検討が足りなかったということ。もう一つは「加害」をどう考えるか。》
《これは推測だが、高校生たちは、広島の朝鮮人被爆者や労務者のことや、なぜその問題が生まれたのかついて、そこまで知らなかったのかもしれない。
広島の平和教育は90年代以降変わったとよく聞く。もしそうだったとしたら、知らないのは彼らの責任ではない。教えない方の責任だ。》
《であればきちんと教え、その上で考えてもらえるようにするのが大人の、そして番組制作スタッフの責任だ。
やはり問題は、そこに行き着く。SNSの活用というアイデアは素晴らしかった。実際に従来にない広がりを持つ企画となった。
しかし歴史は、様々な角度から検討し、検証する必要があった。》
《そこの詰めが甘かった。それに加えて、日本の平和報道にありがちな「加害」への視点の無意識な薄さ(それは差別への理解の薄さでもある)が加わり、一連の問題が起きた。
戦争体験者が高齢化するなか、今後同じような形で戦争を振り返る企画をやるなら、これらの点をきちんと詰めた上で行う必要がある。》
https://twitter.com/kando_abugen/status/1302406291441086464

https://twitter.com/kando_abugen/status/1302412741164982272
朝日新聞デジタルの記事は津田大介にも話を聞き、その内容をまとめているが、次のような指摘は、その通りである。
《問題となったツイートをそのまま残すなら、スレッドで意図を説明するのがいい。ただ、これだけ誤解が加速し、今もそこ(スレッド)に差別を肯定するようなヘイトスピーチがいっぱい連なったままだ。現実として、日本にたくさん住んでいる在日コリアンの人たちに対する加害がある。意図していなくても、結果的にNHKが加害者になっている。ツイッター社が(ヘイトスピーチを削除するという)対応をしないなら、NHKがツイートを削除し、ホームページで経過と意図、何が問題だったかを説明をするべきだろう。》
NHK広島局・製作統括の上松圭とプロデューサーの山田香織は表に出て来て、ちゃんと説明する責任が間違いなくあるはずだ。こんなツイートも投稿されている。
《新井氏の言うことが事実なら、NHK広島は軍国少年だった当時の彼の日記を隠れ蓑にして、今の差別的「日本人」の立場で、自由に創作して差別扇動を行っていうことにしかならない。》
https://twitter.com/kova41/status/1302408534349365249

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2)【記事】頭木弘樹潰瘍性大腸炎闘病記「食べることと出すこと」(医学書院)

「絶望名人カフカの人生論」で知られる頭木弘樹医学書院から「食べることと出すこと」を8月3日に上梓した。潰瘍性大腸炎を患学者の闘病記である。
https://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=108713
新聞が首相の辞任を伝えたのは「食べることと出すこと」が書店に並んでからのことである。東京新聞は8月29日付で社説「首相退陣表明 『安倍政治』の転換こそ」を掲載している。
安倍晋三首相(自民党総裁)が辞意を表明した。持病の潰瘍性大腸炎の再発が理由だという。健康悪化が理由ならやむを得ない。憲法を軽んじる「安倍政治」を転換する機会でもある。自民党は速やかに後継総裁を選び、山積する課題への対応に万全を期すべきだ。
首相はきのう午後五時からの記者会見で「八月上旬に潰瘍性大腸炎の再発が確認された。国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、首相の地位にあり続けるべきではないと判断した」と述べた。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/51882
首相が潰瘍性大腸炎を再発させるのと軌を一にして「絶望名人カフカの人生論」の頭木弘樹による自身の潰瘍性大腸炎闘病記が世に出たのである。偶然の一致であるが、あまりにもタイムリーであったことは言を待つまい。
早速、動いたのは首相が生理的に嫌悪していたと思しき朝日新聞あった。朝日新聞デジタルは9月5日付で「首相辞任で失った仕事 潰瘍性大腸炎患者が憂うコロナ後」を掲載している。アピタル編集長・岡崎明子が頭木弘樹をインタビューした聞き書きである。頭木弘樹は次のように述べている。
《実際、僕も安倍首相の1回目の辞任の後、安倍首相の例をあげられ「途中で仕事ができなくなるかもしれないような人に、大事な仕事は任せられない」と、もらえるはずだった大きな仕事を失いました。》
《今回の辞任でも偏見につながるような記述を見かけますが、前回に比べると、病気を揶揄(やゆ)するような言論は減った気がします。それは、多くの人が、新型コロナウイルスへの感染におびえている現状が影響しているのかもしれません。
大多数の人はこれまで、自分は病気とは無縁な人間だと思っていたわけです。僕だって病気になる前は、「病人とは、自分と関係のない人たちだ」という偏見を持っていました。それが今や、誰もが「病人予備軍」という状況になり、病気は人ごとではなくなりました。》
頭木は、こうも語っている。
《人それぞれ事情はあり、いくら想像しても、経験しないとわからないことがあります。だから、何でも「こうでしょ」と決めつけずに、「この人にはもしかしたら何か事情があるのかもしれない」と「ためらい」を持ってほしい。そして、わからないものを、わからないままに対応するという「あいまいさへの耐性」を持って欲しい。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN9354CHN93ULBJ007.html
この日、朝日新聞は書評でも「食べることと出すこと」を取り上げている。評者は朝日新聞大阪編集局長補佐の黒沢大陸である。
《排泄の失敗は、心理的ダメージが大きい。病院のトイレで漏らしたところに現れた若い女性の看護師。バケツと雑巾を渡され自分で始末した後、著者は「失感情症状態」になる。泣くも怒るも笑うもなく、病気の悲しささえも。
「悲しみは最悪のことではない。 カフカ」。随所で引用する学者や映画などの言葉が読者を立ち止まらせ、誰もが覚えのありそうな排泄の隠したい経験にうなずく。中学の時、授業中にトイレに行った女子が、それまで相手にしなかった男子のデートの申し込みに応じた。人前で恥をかくと、服従しやすくなる心理実験もあるそうだ。》
https://book.asahi.com/article/13697508
医学書院でケアをひらくシリーズを担当する白石正明のツイート。
頭木弘樹さんの『食べることと出すこと』がめでたく重版決定! 
頭木さんってどんな人?と思われたら、斎藤真理子さんとのオンライントークイベントにぜひ。新調したマイクで臨むとのこと!》
https://twitter.com/shiraishimas/status/1301714369395351552
頭木弘樹と斎藤真理子によるZoomウェビナー機能を使用してのオンライントークイベントは代官山 蔦屋書店が主催し、9月25日(金)にライブ配信される。定員は100名。参加券 (1,300円/税込)、書籍「食べることと出すこと」付き参加券 (3,200円/税込)。
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/15666-1254130901.html
斎藤真理子がツイートしている。
《9月25日、頭木弘樹さんの『食べることと出すこと』のトークイベントでお話をします。頭木さんとは実は古い知り合いで、頭木さんの編まれたアンソロジー『絶望図書館』『トラウマ学館』などにも韓国の作家の短編を掲載してもらいました。
この本ほんとに面白いんですよ。
ぜひ。》
https://twitter.com/marikarikari/status/1301433435513262080
頭木弘樹ツイッターを利用している。こんなことを呟いている。
《海外のある精神病院で、自分をイエス・キリストだと信じている患者2人に話し合いをさせたところ、お互いに相手の言い分がおかしいと思うのはまあ当然として、最終的には自分の主張もおかしいことに気づいた、というのを読んで、びっくりしている!》
https://twitter.com/kafka_kashiragi/status/1302557499950690304

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3)【本日の一行情報】

巖谷國士のツイート。
《「よく考えてから書きなさい」という日本の教育に従うと、じつは通念に縛られ、世間への同調・忖度が生まれる。シュルレアリスムの「自動記述」の実験は、書く前に考えず、思考そのものを書く行為によって、未知の自分と出会う「自由」を発見した。さらに推敲すれば、未知の自分と対話もできる。》
https://twitter.com/papi188920/status/1302055635844919296
《推敲とは飾ることではない。むしろ削ぎおとして自分と出会うことだ。その過程でも世間への同調にすぎない紋切型や、流行語・流行表現も削ぎおとせる。それでもそれらが残るようなら、そんな自分だと思うしかないけれど。武田百合子に見るとおり、よい章には無駄がない。飾りがない。》
https://twitter.com/papi188920/status/1302497725896822784
見習おう。

仲俣暁生のツイート。
《私の読書が大人の読書になったのはたぶん28歳で失業したとき以降。夏目漱石を初めてちゃんと読み、三島由紀夫江戸川乱歩だいたい読んだ。図書館で芸誌を読む癖がついた。新潮社を中途で受けて落ちた。筑摩と青土社にも落ちた。本の雑誌社にも。》
https://twitter.com/solar1964/status/1302460834010947584

スマイリーキクチのツイート。
白井聡氏の言葉を擁護するつもりはありませんが、批判の限度を超えた中傷を見ていると、やっていることは彼と同じように感じる。似たもの同士が集まるSNSの危険な側面。言葉の暴力を振るう人たちは「間違いを正してあげた」ぐらいの気持ちでしょう。この感覚を打ち消さない限り負の連鎖は続くと思う。》
https://twitter.com/smiley_kikuchi/status/1302436614023475200

◎全国紙記者(静岡→奈良→政治部/首相官邸)を経て、ビジネス誌web媒体の編集者をしているという菅原雄太のツイートによれば政治家を「先生」と呼んでいる記者は多いという。
《政治家を「先生」と呼ぶ記者は少なくない。違和感しかない。私は地方勤務の時、上司から警官や役所の人を肩書で呼ぶなと怒鳴られたことがある。おまえは役所の人間ではない、と。呼び方で取材相手との向き合い方も変わる。「先生」と呼ぶ記者が、どこを向いて仕事をしているか、もうお分かりでしょう。》
https://twitter.com/Sugawara_Y0415/status/1302244666331467777
そう、そういう記者は政治家と一心同体なのである。

川端康成が逗子マリーナで自殺したのは1972年4月16日だから、今から48年以上も前の出来事であった。川端が住んでいた逗子マリーナの2DKが売りに出されていたことを竹熊健太郎の連ツイで知った。
川端康成が自殺した逗子マリーナの部屋が売りに出され、築50年の中古マンションにも関わらず、速攻で入居者が出たらしいが、私が驚いたのは、死後48年間も売りに出されてなかったこと。誰か入居していたら事故物件の告知義務がなくなるから。》
《なので賃貸物件の場合は不動産屋の社員か知り合いが短期間の入居手続きだけして、すぐに出て事故物件だということを隠す手法もあると聞く。しかし隣近所がいるからすぐにバレるらしい。》
《広告にある「告知事項ございます」が問題の部分。これがネットで拡散して当時の報道から「間違いない」ということになった。告知された入居者は驚いたのではないか。「康成なら、出てもいいや」と思ったのかな。》
https://twitter.com/kentaro666/status/1302466670640783360
https://twitter.com/kentaro666/status/1302468530936324103
https://twitter.com/kentaro666/status/1302472802457411584
こう投稿した竹熊のもとに階下の元住人からリプライが届く。
《失礼いたします。
すぐ下の部屋に新築の昭和47-55年まで別宅として週末だけ生活していた者です。
当時父も警察に何か証言したとは聞きましたが父も鬼籍、遥か彼方の思い出です。
あのお部屋が販売されたと今知りました。
ツイートありがとうございました。》
https://twitter.com/anagumakame/status/1302570441521786880
竹熊も応じる。
《下のお部屋に住まわれた方からのお返事がいただけるとは、Twitterは凄いとつくづく思います。》
https://twitter.com/kentaro666/status/1302572645041405955

◎ビデオリサーチは、日本雑誌広告協会、NTTドコモ、および株式会社 D2Cとともに、出版社が手掛けるデジタルメディアビジネスの共通指標整備を目的とした、雑誌広告業界共同による「電子雑誌読者プロファイリング調査」を2020年9月に実施する。この調査はビデオリサーチが全体管理を担い、日本雑誌広告協会、各協力出版社、そして、広告会社3社(電通博報堂DYメディアパートナーズ、ADKマーケティング・ソリューションズ)の出資による共同調査として実施する。
https://www.videor.co.jp/press/images/press200904.pdf

◎「ダイヤモンドオンライン」は9月3日付で「テレビの『差別的引きこもり報道』に今こそNO!大坂なおみ選手に続け」(池上正樹)を発表している。
《特にテレビ番組から取材依頼があると、「引きこもりの人の部屋を撮りたい」とお願いされることが多い。こうした場合、これまでの経験から取材者には、「引きこもっている当事者との関係性はそれぞれが丁寧に確認しながら築いていかないと、取材や撮影を断れなくて彼らを傷つけることがあるから」と説明し、「部屋を撮ることが目的で紹介することはできない」とお断りするようにしている。
すると、「先方の連絡先だけでも教えてくれませんか?こちらで(部屋の撮影を)交渉しますから」と食い下がってくる。中には「池上さんの名前が売れるんだから、いいじゃないですか?」と上から目線で迫られたことや、「カメラの同行撮影がダメなら、(本人の)音声だけでも録ってきてもらえませんか?」と懇願されたこともあった。
そうした番組側の協力要請を断ると、筆者へのインタビューの話自体が立ち消えになることもある。》
https://diamond.jp/articles/-/247577
メディアは本質的に欲望機械なのである。

朝日新聞デジタルは9月7日付で「電通の社名が出てこない 委託先、経産省が記さない理由」(新宅あゆみ、伊藤弘毅、箱谷真司)を掲載している。
《2日の衆院予算委員会で、立憲民主党川内博史氏はこう経産省を追及した。
経産省の民間委託において、電通はサービスデザイン推進協議会など複数の一般社団法人を通じて再委託・外注を受けている。この5年余りで少なくとも72事業約1415億円に上る。多額の事業を担っているのに、お金の流れなどを記す資料「行政事業レビューシート」に社名がほとんど出てこないというのだ。》
松本洋平経産副大臣は予算委の答弁で、十分に対応できていなかったことは反省すべきだとし、「レビューシートの要領について徹底していく」と陳謝した。
川内氏は、経産省電通側との間でやり取りがあるなかで、記載が省略されたのではないかと主張。経産省の事業で、再委託・外注先が見えなくなり制度の運営が甘くなっていると訴えた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN9574GSN91ULFA02K.html?iref=com_rnavi_rensai_1
透明性が担保されていなかったということである。

◎「bizSPA!フレッシュ」は9月4日付で「ダメダメ社会人が『累計1000万部』ベストセラー編集者になれた理由」を掲載している。
《雑誌やムックの編集者と書籍の編集者の違いのひとつが、書籍の編集者は読者に届けるところまで仕事だということです。つまり、どうやったら売れるかを考えて本を作らないといけないわけです。
https://bizspa.jp/post-345552/

東京新聞は9月5日付で「中小企業庁長官が体調不良で休養 『前田ハウス』電通関係者と会食」(妹尾聡太、桐山純平)を掲載している。
梶山弘志経済産業相は4日の記者会見で、前田泰宏中小企業庁官が体調不良で7月下旬から休んでいることを明らかにした。
中小企業庁は、持続化給付金や家賃支援給付金といった新型コロナウイルス対策の政策を所管している。前田氏の不在について、梶山氏は「次長らがしっかり対応している」と述べた。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/53323/

◎この企画、今から私をワクワクさせる。社会学者・岸政彦が筑摩書房と立ち上げた「東京の生活史」プロジェクトだ。「春オンライン」は9月4日付で「150人のロングインタビューで『誰も最後まで読み通せない本』を作る」を発表している。そこで岸は次のように構想を語っている。
《「目標は、だいたい150人の生活史です。ひとり8000字から1万字くらい、A5判で2段組1000ページ。誰も最後まで読み通せない本にしたい。目次にも〈20代、OL、女性〉〈50代、公務員、男性〉といった、話し手の属性は書かないつもりです。もちろん聞き手の名前は載せますけど。語り手がどういう人かは、性別も、その人の話を最後まで読まないと分からない。
 多様性も大事です。でも、ゲイの人5%、障害者3%、在日コリアン10%、とか、作為的に割合ごとに並べるのは最悪じゃないですか。誰に話を聞くかは聞き手に任せます。僕ら、やっぱり人との出会い方は偶然なんですよ。電車で隣り合わせるとか、オフィスで一緒に働くとか、恋愛するのも、偶然じゃないですか。東京も偶然で成り立っていると思うし、この本も、そうした偶然の出会いからできている」》
https://bunshun.jp/articles/-/40057
その偶然に必然性が潜んでいるのかもしれない。

富士山マガジンサービスが運営するオンライン書店Fujisan.co.jpで、4月~6月期の新規雑誌定期購読申し込み数伸び率1位は「音楽・芸能」ジャンルとなり、前年比264%の増加を記録した。定期購読申し込み数では直近5年間で最大の伸びとなっており、月間定期購読者数も過去最高を更新した。
雑誌定期購読申し込み数の前年比をジャンル別にみると、大きく増加したのは、1位「芸能・音楽誌」264%、2位「教育・語学誌」202%、3位「健康・生活誌」181%。一方、「女性ファッション誌」85%、「メンズファッション誌」86%、スポーツ誌」95%では前年を下回る結果となった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000003823.html

◎TBSで9月15日(火)からスタートするドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」は大島里美のオリジナル脚本だが、電子書籍サイト「コミックシーモア」は、これを電子マンガ化して配信することになった。初回配信は、9月15日(火)のドラマ第1話の放送直後を予定している。
https://thetv.jp/news/detail/242513/

◎日販による8月期の店頭売上前年比調査(対象店舗:日販取引書店におけるPOS調査店)によれば、全体で101.6%。雑誌は87.4%、書籍は102.3%、コミックは117.0%、開発品は95.2%。全体では4か月連続、コミックでは11か月連続の前年超えだ。
https://www.nippan.co.jp/news/pos_monthly_202008/

毎日新聞は9月6日付で「安倍政権が残したもの 官邸主導の密室談合政治 『居抜き内閣』ならばより強権に? 森功氏」を掲載している。
《――なるほど。でも安倍政権よりさらに強権的な内閣になる予感さえします。
◆私もそう思います。より強権的で新自由主義的な性格が強まるとみています。あと、メディア操作にも注意が必要です。菅氏はマスコミの扱い方が上手で、テレビ、新聞だけでなく雑誌にいたるまで、「菅シンパ」と呼ばれるような業界人がいる。ばかばかしい話ですが、メディア界には菅氏と仲が良いとアピールする人が多いです。当然ですが、取材する側には、菅氏と一定の距離感を保つ姿勢が必要だと思います。》
https://mainichi.jp/articles/20200905/k00/00m/010/295000c
今から操作されているものなぁ。

東洋経済新報社記者・井上昌也によれば…
《ネットフリックス、日本国内での会員が500万人を突破したと、現在開催されているウェビナーで発表。昨年は300万人を超えたと発表していたが、1年で200万人以上の会員獲得。これは圧倒的。》
https://twitter.com/inomasa_com/status/1302821230093856768
ネットフリックスは全世界でコロナ禍を追い風にしているのかもしれない。家にいながら、チャーリー・カウフマンの「もう終わりにしよう。」のような映画が見られる時代になってしまったのである早川書房の公式アカウントが呟いている。
《『もう終わりにしよう。』、映画で不条理な謎に満ちていた部分も原作小説ではかなり克明に描かれています。
まず小説を読んでから「これどう映像化するんだ……」と映画を観ても、逆に事前情報なしで映画から入り、答え合わせのように原作を楽しんでいただくのもいいかもしれません。どちらも傑作!!》
https://twitter.com/Hayakawashobo/status/1302490906885386241
今夜の夢に出てきそうな悪夢のような映画を見てしまった。明日はジーナ・ローランズの「こわれゆく女」でも見ることにしよう。

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4)【深夜の誌人語録】

深さに欠けるのは広さであり、広さに欠けるのは深さである。