【文徒】2020年(令和2)9月23日(第8巻175号・通巻1832号)つづき

◎鈴木リズをご存知だろうか。桃太郎映像出版のホームページを覗いてみれば、こう書かれている。
《様々な女性を美しくエロく演出することに日夜奮闘している桃太郎映像出版所属の女流AV監督であり、営業もして広報もする桃太郎の何でも屋。
レズビアン出身のバイセクシャル。SM癖、露出癖あり。プライベートの経験人数は200人オーバーの猛獣系女子。
そんな彼女の愛するものは、クマとソバとチョコレートと江戸川乱歩。
全身に施されたTattoo、メガネの奥の妖艶な眼差し、のほほんとした性格と言うギャップで男女問わずファンを増殖させている。》
https://www.indies-av.co.jp/specials/rizu_special_page/
監督作品としては「ヤリマンワゴンが行く!! ハプニング ア ゴーゴー!!」シリーズがある。
https://www.indies-av.co.jp/genre/yariman-wgn/
そんな鈴木リズが主婦の友社から「男とか女とかゲイとかレズとかどうでもいいからただ好きな人のそばにいたいだけ。」を刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001367.000002372.html
J-CASTニュース」の「BOOKウォッチ」は9月18日付で「『晩ごはんの相談はできるのに、セックスの相談はできないの?』女性AV監督の初エッセイ発売」を発表している。
《「なんで晩ごはんの相談はできるのに、セックスの相談はできないの?」
「どんな体もみんな美しい。コンプレックスは最強の武器になる」
「私は私を生きていく。来世の私が今の私を見たときにナメられないように」
これらの力強いメッセージを生み出したのは、老舗AVメーカー・桃太郎映像出版の監督であり、営業マンであり、広報をも務める鈴木リズさん。いずれも、彼女の初エッセイ『男とか女とかゲイとかレズとかどうでもいいからただ好きな人のそばにいたいだけ。』(主婦の友社)に登場する、珠玉の言葉たちだ。》
https://books.j-cast.com/topics/2020/09/18012983.html

◎「フィガロジャポン」11月号の特集は「ニッポンの小さな旅へ」。旅行は当面、国内しか行けそうもないから、こういう特集にならざるを得ない。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000454.000011369.html

神戸新聞NEXTは9月18日付で「森高千里さんフォトエッセー、表紙にたつの市の商店街 地元住民の間で話題」を掲載している。
《歌手の森高千里さん(51)が昨年、全国ツアーで巡った36カ所を紹介するフォトエッセー「『この街』が大好きよ」が25日に集英社から発売される。表紙は、たつの市の商店街「龍野ショッピング」での1コマ。昭和の風情を残すまちにたたずむ様子が先行公開され、地元住民の間で話題となっている。》
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202009/0013706916.shtml

小学館集英社プロダクションと、園児とママ向け情報誌「あんふぁん」(発行部数72万部)「ぎゅって」(発行部数34万部)を発行する「こどもりびんぐ」は、読者親子を対象にしたクリスマスペシャル オンラインイベントを、12/11(金)・12(土)の2日間、開催する。現在、協賛企業を募っているそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000057067.html

小学館児童出版化賞は、村山純子の「さわるめいろ」シリーズ小学館)と、椰月美智子の「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」(小峰書店)に決まった。
https://www.sankei.com/life/news/200919/lif2009190008-n1.html

毎日新聞は9月19日付で「自制失った政治家、露骨に表現に介入 『菅政権では改善しない』津田大介さん」(木許はるみ)を掲載している。津田大介の発言。
《あいちトリエンナーレは、日韓関係の状況や京都アニメーションの事件など、想定外のことが重なりましたが、もう一つ想定を大きく上回ったのは、政治家の介入でした。もう少し政治家は自制的かと思いましたが、この国は特定の表現に対して、ここまで抑圧的になっているのかと。
表現の自由は、憲法21条と化芸術基本法に定められているにもかかわらず、菅さんをはじめ、議員も憲法に反する発言を公然としていました。政治家が(反対意見に)お墨付きを与えたことで、電凸を加速させました。
不交付決定は、外部審査員抜きで決めて、議事録もありませんでした。こうしたことが当たり前にできる政権でした。森友、加計、桜を見る会、検察庁法改正案だけでなく、議事録を残さず密室で非合理的な決定を行う政権とそれを忖度する官僚の構図がいたるところに浸透していたということです。》
《菅さんは、「報道ステーション」に出演していた元経産官僚の古賀茂明さんや、NHKの「クローズアップ現代」のキャスターだっ国谷裕子さんの降板に関与した可能性を指摘されています。菅さんはメディアと人事をコントロールすることで力の源泉を確保してきた人です。菅政権のもとでは、表現の自由が改善するとはとても思えません。》
https://mainichi.jp/articles/20200919/k00/00m/040/075000c
菅義偉という政治家の特徴は「歴史」を踏まえないことにあるのではないか。そういう意味で菅は戦後の申し子にほかなるまい。顕教密教に股裂きされることに耐えるのが保守であったとするなら、当の昔に保守は絶滅していたのである。

◎小説家・真山仁のツイート。
《この支持率の高さにめまいがしたが、理由が「人柄」で卒倒した。大丈夫か、ニッポン!大半の人が会ったこともないはずの人を、「人柄」で評価するって、この国はオカルトの国なのか!》
https://twitter.com/jinmayama/status/1306832611256328193

◎「現代ビジネス」は9月18日付で「菅新首相が猛攻するテレビ業界への『本気の脅し』その内容」(高堀冬彦)を発表している。岩崎編集長とは、「放送レポート」の岩崎貞明のことである。
《菅政権は携帯電話料金を4割下げるとしている。実現したら、携帯電話会社の電波利用料の引き上げは見送られるか、逆に下げられるだろう。携帯電話会社の負担があまりにも大きくなるからだ。となると、代わりに電波利用料を背負わなくてはならなくなるのはテレビ界になるはず。
かといって電波利用料が上がったら、テレビ局には痛い。新型コロナ禍により、民放各局の営業利益は約2割も落ちているとされている。
菅首相電波利用料の引き上げ問題を使い、通信・放送業界に大きな揺さぶりをかけてくることも予想されます」(前出・岩崎編集長)
テレビ局が菅首相の顔色をうかがわなくてはならない要因の一つとなりそうだ。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75730
テレビは、そのビジネス規模を守るため、ルイ・アルチュセール言葉に従えば、国家のイデオロギー諸装置としての機能を強めることになりそうである。

毎日新聞が9月20日付で掲載している「『菅内閣』発足 権限かさに脅す手法、早くも」で松尾貴史は次のように書いている
《国民の多くが利用している携帯電話料金を下げるということには反対する者は少ないだろうけれども、国の権限を材料に特定の業種や企業をどう喝する手法は、いつかその延長線上で、テレビ番組や報道の内容にも影響を与えるのではないか。このプレッシャーは、総務相は代わったけれども、可能性は高まったように思える。》
https://mainichi.jp/articles/20200920/ddv/010/070/020000c

西日本新聞は9月20日付で「ある政治記者の現場復帰」(永田健)を掲載している。
《権力者は自分の都合のいいことを報じるメディアを重用し、批判するメディアを遠ざける。遠ざけられると権力中枢の情報が入らないので、どうしても政治部記者は権力者の顔色を見て動くようになりがちだ。
安倍政権はメディアを選別することで報道のコントロールを図った。菅氏もその中心人物だ。都合の悪い質問は「全く問題はない」「指摘は当たらない」と理由も示さず切り捨てるのが「菅流会見術」である。》
《安倍「1強」政権下、巧妙かつ露骨にメディア統制を図る官邸の圧力に報道機関は押し込まれてきた。どこまで押し返せるか。攻防は次のラウンドに入った。》
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/646719/

上智大学国際教養学部教授・中野晃一のツイート。
《菅は、安倍政権の官房長官として8年近く、さんざんメディアを恫喝、懐柔してきたのに、新しく総理になった人は何か良さそうな人だからまずは先入観なしにお手並み拝見しようね、みたいなノリになるメディアは何なんだろうと思ったけど、8年近く恫喝、懐柔されたから、こんな感じになるんだね。》
https://twitter.com/knakano1970/status/1308195426873401344

◎「論座」は東京都市大学メディア情報学部教授・高田昌幸の「『権力者と同じ思考』で働く政治記者たち~菅政権発足の新聞報道を見て 戦前や戦中に活躍した言論人・清沢洌氏の伝えたかったこと」を9月22日付で発表している。
《この評論に限らず、当時の清沢氏の論を「日本評論」誌上で読んでいくと、政治や権力者に対する氏のスタンスが浮かんでくる。筆者の解釈では、つまり、こういうことだ。
大臣にしろ、大将にしろ、役所の幹部にしろ、新聞社の編集幹部にしろ、それぞれは強い上昇志向を持っているが、一方では、そこから滑り落ちることに大いなる不安を抱えている。時流とその勢いに目を配り、主義主張はどうであれ、上層部の多くは結局、大勢に乗ろうとする。そうした者たちの営為や右往左往に目を向けているだけでは世の中は見通せない、と清沢氏は言いたかったのだろう。》
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020091900001.html?page=1

講談社は7月に発売した市川春子の「宝石の国」11巻特装版が、発売前重版、そして、発売直後SNSでトレンド入りと反響が大きかったため、今回、特典部分の上製本を単体発売することにしたという。11月20日(金)の発売で、予価:1300円(税別)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002815.000001719.html

日本経済新聞は9月18日付で「アートイベントでPCR検査実施 ぴあなど」を掲載している。
《一般社団法人アート東京(東京・港)とチケット販売大手のぴあは共同で、新型コロナウイルスの新たな感染防止対策のしくみをつくった。17日から開かれたアートイベントで、参加者が事前に抗体検査を実施する仕組みや、会場でPCR検査ができる体制を整えた。コロナ禍でイベントやコンサートなどが開催できない中、ニューノーマル(新常態)での開催方法を模索する。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64042720Y0A910C2000000/
https://corporate.pia.jp/news/files/%E3%80%90%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%AE%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B5%84%E3%81%BF_20200903.pdf

スポーツニッポンは9月18日付で「中井貴一 ドラマ『共演NG』で主演『テレビ東京以外ではできない』、自身の共演NGは…」を掲載している。
《実力派大物俳優・遠山英二(中井)と人気女優・大園瞳(鈴木)の「共演NG」というのは業界では公然の秘密。かつて2人は交際しており、25年前に英二の二股疑惑から破局。それ以来まったく共演することはなかったが、そんな2人がテレビ局の社運を懸けた大型連続ドラマでW主演することになり…というストーリー。実力派の2人が織りなす、メチャメチャ笑えて胸がキュンとする大人のラブコメディーとなっている。
中井はパイロットの衣装で登場。「共演NGはテレビ東京以外ではできない、無茶苦茶な作品なのでお受けさせていただいた」とニヤリ。「テレビ東京って自由。いい意味で許容範囲がないというか、とっても自由に制約が少なく作れる局だなと。視聴者としてほぼテレビ東京が付いている」とテレ東ファンも公言した。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/09/18/kiji/20200918s00041000294000c.html
これは話題になること、間違いなし、だ。脚本・監督は大根仁、共演は鈴木京香

スポーツニッポンは9月19日付で「テレビ各局がアニメに注力する理由 広告収入など激減 原作の取り合いに拍車も」を掲載している。
《背景にあるのは広告収入などの激減だ。テレビ局幹部は「広告収入の減少に歯止めがかからない上、映画やイベントなどの事業もまったく先が見えない。別のビジネスで少しでも補填しなければいけない状況」と危機感を強める。そんなテレビ局にあって堅調なのがアニメ販売や通信販売といった事業。特にアニメは「外出自粛によって動画配信サービスの利用が拡大する中、世界的にコンテンツの取り合いになっており販売価格が高騰している」(アニメ制作会社の関係者)という。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/09/19/kiji/20200919s00041000129000c.html
出版社の明暗を分けるのは、出版のメニューにマンガがあるかどうかである。

◎「好書好日」が9月19日付で「近藤ようこさん「高丘親王航海記」インタビュー 澁澤龍彦作品の“明るさ”に惹かれて」を掲載している。澁澤龍彦の小説をコミカライズした「高丘親王航海記」1・2巻(KADOKAWA)を刊行した近藤ようこが次のように語っている。
《最後の2章は澁澤さんが自らの死を意識して書かれた、と言われていますよね。それもあって、次の「真珠」はちょっと重たい雰囲気になるかもしれません。でも最終回まで、原作のもつ明るさを失わないようにしたい、と考えています。天竺への途上で親王は死んでしまい、「プラスチックのように薄くて軽い骨」になる。原作のこの結末は、本当に素晴らしいと思います。マンガでも親王のすがすがしい人生が伝わるような、描き方を探っていきたいですね。》
https://book.asahi.com/article/13739523

◎作家・ジャーナリストの門田隆将が次のように朝日新聞を批判している。
《圧力団体には弱いが絶対に句が来ない自民党政権にだけは難癖をつけ“権力の監視”などと自己陶酔の朝日。橘優・朝日元政治部長は政治家や記者をジャパンライフ広告塔にするため山口元会長との会合をセットし続けた。顧問料はいくらで何故その事を朝日が書かないのか見解を。お得意の説明責任を見せよ。》
https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1307244711481020417
しかし、窓際記者が次のように指摘している。
《なぜジャーナリストを自称しながら調べもしないで「何故書かない」とネトウヨを扇動しているんだろう。切り込み不足ではあるが、朝日はちゃんと元政治部長に話聞いて書いてるべよ。それにしても朝日の政治部長の肩書きあれば顧問料で3000万円も貰えるのか、格差社会すな。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1307447667593805827
朝日新聞デジタルは9月18日付で「朝日新聞政治部長も退社後に顧問 ジャパンライフ」を掲載している。
《被害者側の弁護団によると、橘氏は同社から計約3千万円の顧問料を受け取っていたといい、被害者から損害賠償を求めて提訴されている。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN9L6KH8N9HUTIL04Y.html
門田が朝日新聞を読んでいなかったことを責めても仕方あるまい。しかし、間違った内容のツイートを職業が作家・ジャーナリストであれば放置しておいて良いはずがあるまい。

芸、アート、哲学、サブカルなどに特化した広島の新刊書店「りんご堂」がオープンしたのは4月10日のこと。こんな感じの書店である。
https://twitter.com/ringodo2020/status/1247149332106604547
そんな「りんご堂」が「本屋業界の不思議『本が仕入れられない』」と題した連ツイを発表している。
《大手出版社から出た特定の新刊を入荷したい際は基本的に出版社から直送してもらうしかないのですが、これを断られることが非常に多いです。
店として売りたいし、うちで買いたいってお客さんがいるのに、どう足掻いても仕入れられないの、ほんとに不思議。》
《(補足)本屋では新品の本(新刊)は卸会社(取次)から本を仕入れます。しかし大手取次だと契約金が非常に高く、また小さな店だと契約不可の場合もあります。そのため小さな本屋では中小取次(大手出版社の本の扱いは無い)や出版社との直接取引で仕入れた本がメイン商品となっています。》
《「業界の当たり前」に一石を投じていきたい所存でござった。
失礼しました。》
《ついでに、新品の本の掛率は70%~80%ほど。利益は20%ほどというわけです。
100万円売り上げてようやく20万円の利益が出る感じです。
すごいですよね。ぼくもはじめて知った時すごいなと思いました。(?)
それでも本が好きなので、なんとかがんばっていきます!》
《「広島で2020年に本屋を開業した20代男性」
は世界に僕1人しかいません。(いたらごめん)
人間一人一人が突き詰めれば特異な立場にいる。
自分自身の重要性と特異性を認識し、それぞれの立場から声をあげることが大切なのかなと、当事者意識が第一歩なのかな、と思ったのでこんなことを書いてみた。》
《返品への言及が多くありますが、出版社との直取引の場合、返品不可の買切が条件のことが多いです。
返品可の委託形式だと卸値8掛けほどで、返品時送料で赤字になることもあります。
なので買切でも委託でも当店は返品は元々しないつもりで、かつ売り切れる自信のある部数のみの発注をしています。》
《利益×
粗利〇
失礼しました。》
《プチバズってきたので。
引用RTで共感や持論を好きに述べられるのは全く構いませんが、あいさつも無しにいきなりトゲのある質問や指摘をされても気分が良くないものです。
コンテンツのその先には一人の人間がいることをお忘れなく。お願いします。何かご意見ある方はお待ちしております。》
https://twitter.com/ringodo2020/status/1306871395989639168

https://twitter.com/ringodo2020/status/1307477309469782016
志学社の代表取締役である平林緑萌が「りんご堂」の連ツイに反応している。
《これは出版業界において、取次(卸)が金融機能(小売店からの売掛金回収)を担っていること、再販制のもと委託配本が主流となっていることなどに起因するのですが、どんな制度にもメリットデメリットがあるということだと僕は考えています。》
《たとえば弊社のような小さな出版社は大手取次と直接取引ができません。なぜなら、取引口座開設にあたって求められるお金が、年商数年分にあたるからです。ですから、新刊を全国の書店さんに広く委託配本することもできません。》
《ただ、それならそれで商売のやりようというのはあると思っていて、具体的には仲卸機能を持つ中小取次さんと契約(お金はかかりません)して、「売りますよ!」と言ってくれる書店さんに委託ではなく注条件で出荷させて頂いています。このやり方のいい面もあります。》
《まずは、広く薄く配本をしないで、書店さんが売れる、売りたいと思う部数だけ仕入れていただけるので返品率が劇的に下がります。また、委託配本は返品と相殺して六ヶ月後精算ですが、注だと翌月精算になります。》
《つまり、体力のない弊社にとっては、大手取次さんと無理をして契約するよりも資金繰り的にもメリットが多く、一冊一冊の商品をきちんとケアして売っていくことも可能になるのです。以上、早朝の出版豆知識でした。》
《弊社はこんな本を出してます。こういう専門的で小部数の本も、手をかければちゃんと売れるのが、日本の出版業界のいいところだと思っています。》
https://twitter.com/moegi_hira/status/1307395568059072513

https://twitter.com/moegi_hira/status/1307430991573610496

◎柴山哲也がツイッターで警鐘を鳴らしている。
《日本のメディアがなぜ低級か考えると、感情表現しかないからだ
感情は喜怒哀楽の4字で表現されるが、感情で表現される言葉だけで複雑多岐な人間社会を説明することはできない。言語のロジックが排除されているからだ。
テレビならそれでも通用するだろうが、活字は思考とロジックを排除できない。》
《テレビの黎明期に大宅壮一一億総白痴化といったが、テレビによって現代人が白痴化しているのは確かだ。
しかし言語の発明でロゴスを生んだ人類は長い歴史を生き延びたが、科学の源泉であるロゴスを失った人間社会は新型コロナに滅ぼされるのではないか。
Go To や五輪に夢中のメディアにそう思う。》
https://twitter.com/shibayama_t/status/1306822607627403264
https://twitter.com/shibayama_t/status/1306826345666678784

朝日新聞デジタルは9月19日付で「ジブリが400枚場面写真提供『常識の範囲でご自由に』」を掲載している。
スタジオジブリは18日、「今月からスタジオジブリ全作品の場面写真を順次提供する」と公式サイトで発表した。「常識の範囲でご自由にお使い下さい」というプロデューサーの鈴木敏夫さんの直筆メッセージも掲載している。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN9M4CHRN9MUCVL007.html?ref=tw_asahi
これが、そうだ。
《今月からスタジオジブリ全作品の場面写真を順次提供することになりました。今月は、新しい作品を中心に 8作品、合計400枚提供します。
常識の範囲でご自由にお使いください。》
http://www.ghibli.jp/info/013344/
万城目学がツイートしている。
ジブリは立派。「常識の範囲でご自由にお使い下さい」という大人の対応にしびれる。最近どこの何とは言えないが「不時着を愛する」コンテンツ管理会社に「北朝鮮と絡めるレビューは制作者の意図に反するのでNG」「原稿は事前チェック」なる検閲を写真使用の条件に求められたのと大違い。もちろん拒否。》
《というわけで作品内画像は使えず、管理の入り口が違う韓国での記者会見画像と風景写真などを組み合わせてエッセイのレイアウトは工夫しています。どんな切り口であれ、作品の魅力は伝えられるし、それを限定することは自ら可能性を潰している気がするけど事情があるのでしょう。とにかくジブリは立派。》
https://twitter.com/maqime/status/1307297255846588417
https://twitter.com/maqime/status/1307300003807768577

毎日新聞が9月21日付で掲載した「五輪招致疑惑、IOC委員側に3700万円 コンサル口座から」は共同通信の配信記事だが、これは共同通信朝日新聞が参加する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の調査報道である。
2020年東京オリンピックを巡り招致委員会がコンサルタント契約を結び、2億円超を振り込んだシンガポールの会社の口座から、国際オリンピック委員会(IOC)委員だったラミン・ディアク氏(87)=セネガル=の息子、パパマッサタ氏(55)とその会社に約37万ドル(当時のレートで約3700万円)が送金されていたことが20日、分かった。ラミン氏は当時、開催地決定でアフリカ票取りまとめに影響力がある有力委員だった。》
https://mainichi.jp/articles/20200921/k00/00m/050/012000c

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2)【深夜の誌人語録】

行動即思索であり、思索即行動であることが耐性を鍛える。