【文徒】2020年(令和2)12月22日(第8巻237号・通巻1894号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】青山ブックセンター本店が2020年年間ランキングを発表した
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.12.22 Shuppanjin

1)【記事】青山ブックセンター本店が2020年年間ランキングを発表した

青山ブックセンター本店が2020年年間ランキングを発表した。総合のトップ10は次の通り。いかにも、という感じ。
1位 小倉ヒラク『発酵する日本』(Aoyama Book Cultuivation)
2位 渡邉康太郎『コンテクストデザイン』(Takram)
3位 佐久間裕美子 若林恵『こんにちは未来』 3冊セット(黒鳥社)
4位 ドミニク・チェン『未来をつくる言葉』(新潮社)
5位 三浦崇宏『言語化力』(SBクリエイティブ)
6位 佐々木康裕『D2C「世界観」と「テクノロジー」で勝つ』(NewsPicksパブリッシング)
7位 ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 』(新潮社)
8位 ハンス・ロスリング オーラ・ロスリング アンナ・ロスリング・ロンランド 上杉周作 関美和 訳『FACTFULNESS』(日経BP)
9位 上出遼平『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(朝日新聞版)
10位 ルシア・ベルリン 岸本佐知子 訳『掃除婦のための手引き書』(講談社)
小倉ヒラクの写真集「発酵する日本」は青山ブックセンターの出版プロジェクト第1弾として、限定2000部で刊行された。印刷・デザイン は藤原印刷。定価は税込3960円。
第2位となった 「コンテクストデザイン」は東京・ロンドン・NYを拠点に活動するデザイン・イノベーション・ファームTakramのパートナーでありコンテクストデザイナーの渡邉康太郎による著作。一般流通をさせず、トークイベントを行った書店のみで販売を行なってきた『コンテクストデザイン』は、新型コロナウイルスの流行を受け、2020年5月より青山ブックセンター本店のオンラインストアで初のオンライン販売を開始したという。
第3位の「こんにちは未来」はNY在住のジャーナリスト佐久間裕美子とコンテンツメーカー黒鳥社の若林恵の盟友二人がカテゴリーにとらわれず縦横無尽に語りつくすポッドキャスト番組を書籍化したもの。発行元は黒鳥社、発売元は青山ブックセンターという座組だ。ベスト3を青山ブックセンターのオリジナル企画が占めているというわけだ。
http://www.aoyamabc.jp/news/abc2020/
芸ではフリーマーケット東京のためにつくられた同人本「異人と同人」(ネコノス)が第9位にランクイン。同人のひとりである浅生鴨がツイートしている。
《ビジネス書だけでなく、芸書にまさかの同人誌がランクインして感激も一入でございます。ありがとうございます。これで僕もビジネスマンです。》
https://twitter.com/aso_kamo/status/1340281281020448769
芸書の第1位がルシア・ベルリンの「掃除婦のための手引き書 」なのも「いかにも」であろう。
もっともコミックの年間ランキングは青山ブックセンターであっても「鬼滅の刃」(集英社)が第1位である。

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2)【本日の一行情報】

宇多田ヒカルのツイート。現在のロンドンの情況を伝えてくれる
《今ロンドンでは屋外でさえ他の家庭との交流が禁止されてて、学校が冬休みに入って友達に会えないのがほんと可哀想だけど、家でひたすら一緒にごっこ遊びしたり人生ゲームやったり、数少ない天気の良い日は公園で追いかけっこしたり、最近与えたポラロイドカメラで写真撮ったりして過ごしております》
https://twitter.com/utadahikaru/status/1340647048442470400

◎岡崎琢磨のツイート。
《デビュー作『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』の重版がこのたび決定し、発売から8年余り、ついに20刷に到達しました。読んでくださった方、販売してくださった方、関わってくださったすべての方のおかげです。本当にありがとうございます。》
https://twitter.com/okazakitakuma/status/1339859520613322752

◎遠野遥のツイート。
《私の本を38回読んだという人がいて嬉しかった》
https://twitter.com/TONOHARUKA/status/1340571613255720960

◎「アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿」(祥伝社)の澤村伊智のツイート。
《『異形コレクション』が売れに売れて大勢に読まれますように。
https://twitter.com/ichisawamura/status/1340600005577461760

◎第17回絲山賞は、西崎憲の「未知の鳥類がやってくるまで」(筑摩書房)に決まった。
《この短編集が出たことで世の中が騒ぎになっていないのが、ほんとうに不思議でたまりません。SF やファンタジーといった枠に納まりきるものでもありません。いくつもの大きな賞をお受けになったあとに、絲山賞で追いかけてささやかなお祝いの言葉を添えられればと思っていたのです。多くの良書に出会えた2020年の読書のなかで、これほど圧倒的だと思わせる作品は他にありませんでした。》
http://www.akiko-itoyama.jp/diary/?p=5661
西崎憲がツイートしている。
《第17回絲山賞を頂戴いたしました。人生二度目の受賞。。
絲山賞は絲山秋子さんが個人的に設立運営していらっしゃる賞ですが、その価値はたいていのかたが理解していらっしゃると思います。しかもこの贈賞の言。これはすごいですね。これは一生物です。》
https://twitter.com/ken_nishizaki/status/1340486137622630402

日本経済新聞は12月18日付で「KADOKAWA松原社長『出版拠点を集約 制作コスト減』」を掲載している。KADOKAWAの松原真樹社長は次のように語っている。
《――今夏に韓国ネットサービス大手のカカオが5%強の株式を保有していることが明らかになりました。
「カカオには長らくコンテンツを提供しており、付き合いは古い。まず同社のマンガアプリ『ピッコマ』へのコンテンツ配信に力を入れる。将来はカカオのK-POP音楽事業などで協力できれば良い。ただ多くの人にコンテンツが届くことを重視しており、独占供給は考えていない」》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD075WL0X01C20A2000000?unlock=1
「話売り」と呼ばれる漫画の1話ずつの配信や、サブスクリプション(定額課金)サービス向けにコンテンツを積極投入するそうだ。

◎「週刊エコノミストOnline」は12月18日付で永江朗「取次大手の好決算は一過性か」を発表している。
(日販、トーハンの)《両社とも書店事業などの好調が増益に結びついた。日販はリブロプラス(リブロとあゆみブックスなどからなる)はじめ245店を、トーハンはブックファーストなど268店を展開する。ともに都心部の店舗、大型商業施設などに入る店舗はコロナ禍により休業や客数減の影響を受けたが、郊外店舗の伸びが大きく、黒字となった。》
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210105/se1/00m/020/019000c
「巣ごもり需要」に助けられたわけだが、永江は《「巣ごもり需要」は読書の魅力・本の力というより、自粛要請下で他にすることがないからという消極的選択だった。まさにコロナ後の先行きは見通せない。》と書くのを忘れない。ただ、取次が生き残るためには日販、トーハンも取次兼業書店に業態を変えざるを得ないのではないだろうか。

◎「春オンライン」は12月18日付で「押井守鬼滅の刃』が設定もキャラクターも新しいわけではないのにバズった理由」を発表している。押井は次のような危機感を抱いている。
《今の日本の劇場は、追体験の場にしかなっていない。人気アニメや漫画、ベストセラー小説の実写化ばかり。オリジナルといえる作品とはほぼお目にかかれない。それは何を意味しているかといえば、観客は「知っているものしか見たくない」。彼らは、正体のわからないものに金と時間はかけたくないということになる。》
https://bunshun.jp/articles/-/42150

産経新聞は12月18日付で《「『従軍慰安婦』は検定基準違反つくる会 科相に削除要望 山川出版教科書》を掲載している。
《「従軍慰安婦」の記述があるのは、科省による検定に合格した山川出版の歴史教科書。要望書を提出した同会と「慰安婦の真実国民運動」(加瀬英明代表)は、記述の問題点について、軍属として勤務した慰安婦は確認されておらず、「従軍」の用語を使うのは不適切であり、「(裏付けのない)強制連行というイメージと深く結びついて使われるようになった言葉」としている。》
https://www.sankei.com/life/news/201218/lif2012180047-n1.html

ブルームバーグは12月18日付で「アマゾンの時給15ドルの仕事、中間層に上がる従来の道閉ざす」を公開している。
《アマゾンの倉庫従業員の多くは日々の支払いに苦労しており、米政府監査院が調査した9つの州で同社従業員4000人以上が食料配給券を利用している。報告書によると、こうした生活支援を必要とする従業員の数がアマゾンより多いのはウォルマートマクドルド、2つのディスカウントストアチェーンだけで、受給者の70%はフルタイム従業員だという。》
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-18/QLIBYLT0G1LN01

◎「捨てられない雑誌・廃らない雑誌」をキャッチコピーに年4回発行する高円寺のフリーマガジン「SHOW-OFF」が創刊20周年を迎えた。12月15日発行された80号は「20周年記念特別号」。表紙を表紙・巻頭インタビューを飾ったのは「平成名物TV 三宅裕司いかすバンド天国」(通称「イカ天」)で一世を風靡した「カブキロックス」のボーカリストである氏神一番。これまで発行した80冊を振り返るページや今年20周年を迎えた「コクテイル書房」のインタビューなどが掲載されている。
https://koenji.keizai.biz/headline/1239/
果たして「捨てられない雑誌・廃らない雑誌」と胸を張れる有代誌は何誌くらいあるのだろうか。

朝日新聞デジタルは12月18日付で「『SL鬼滅の刃』再び 1秒で完売、『うまい!』駅弁も」(松本真弥、田幸香純)を掲載している。
《大ヒット中の「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限列車編」とコラボしたJR九州の観光列車「SL鬼滅の刃」が19日から再び走り始める。11月の運行に続く第2弾で、劇場版の舞台となる「無限列車」を再現。車内では人気キャラになりきって特製の駅弁を味わうこともできる。社会現象となった鬼滅人気を追い風に、切符も瞬く間に売り切れた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNDK6D4XNDKTIPE003.html
鬼滅の刃」、恐るべし。

◎ポスト「鬼滅の刃」が「呪術廻戦」であり、ポスト「呪術廻戦」が「チェンソーマン」であり、ポスト「チェンソーマン」が「アンデッドアンラック」であり、「マッシュル -MASHLE-」なのか。「週刊少年ジャンプ」というか、集英社!恐るべし。
https://www.oricon.co.jp/news/2179574/full/

◎RayJapanは、11月24日に「快手」(Kwai)を運営する北京快手科技有限公司と日本公式代理店契約を締結した。また、2021年にRayJapanから「快手」初の越境ライブコマース大型イベントコラボ企画「日系コスメスーパーブランドデー」を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000028878.html

東スポWebは12月18日付で「〝100日後に死ぬワニ〟作者が炎上騒動語る『見ている人がどう感じるか計算できてなかった』」を掲載している。
《漫画「100日後に死ぬワニ」の作者・きくちゆうき氏(34)が18日、TBS「ぴったんこカン・カン中居正広金スマ合体2時間SP」に出演し、あの炎上騒動の舞台裏を語った。
「100日後――」は主人公が100日後に死ぬと明かしてツイッターで展開し話題となったが、最終回の1時間後に書籍化やグッズ化などのメディア展開を発表。「死でお金儲けをしている」「この流行には広告代理店が関わっているのではないか」などと大バッシングと食らった。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2527998/

日刊ゲンダイDIGITALは「木村乃『七人の秘書』が絶好調!テレ朝なるか“脱シニア”」を掲載している。
《木曜21時に放送していたドラマ「七人の秘書」が絶好調。テレビ朝日局内ではポスト「ドクターX」コンテンツとして注目を集めている。》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/282864

小学館が運営する小学校教師のための教育情報サイト「みんなの教育技術」は現場教師のためのオンラインセミナーを毎月開催している。2021年1月17日(日)夜に開催する回では、「LGBTQの子どもや同僚を、当事者視点に立って理解しよう!」と題して、学校現場でのLGBTQの問題を考える。今回の講師は、ゲイであることをカミングアウトして公立小学校と大学で非常勤講師を務めている鈴木茂義だ。Zoom(ウェビナー形式)で開催し、参加費は1000円。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000958.000013640.html

紀伊国屋演劇賞ジャニーズ事務所岡本健一が受賞した。団体賞は該当なし。個人賞をJACROWの中村ノブアキ、岡本健一劇団俳優座の眞鍋卓嗣、学座の松岡依都美、鈴木杏が受賞した。
https://natalie.mu/stage/news/409410
岡本のリチャード二世は評判だった。

◎「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」は12 月 19 日付で「米デジタルメディア業界、高まる再編機運」を掲載している。
《事情に詳しい関係者によると、ベンチャー投資会社が投資する大手デジタルメディア企業のバズフィードとグループ・ナイン・メディアはそれぞれ、競合他社の買収や、特別買収目的会社(SPAC)の上場を模索している。SPACは上場で得た資金を買収などの取引に投じることができる。》
《買収などの取引が行いやすくなったのにはいくつかの要因がある。まず、グーグルやフェイスブックなどのテクノロジー大手がデジタル広告市場を独占し、メディア企業は他の方法で事業を成長させなければならなくなったことがある。》
https://jp.wsj.com/articles/SB10274572004446264136204587168063903156408

◎読売調査研究機構では、売れ行きトップの業界研究本「会社四季報 業界地図」(東洋経済新報社)の西澤佑介編集長を講師に招き、無料特別講座『会社四季報 業界地図』×読売新聞「就活ON!」として「自分に合った企業はこう探す!『会社四季報 業界地図』編集長が語る徹底研究講座」を1月29日(金)にオンラインで開催する。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/bizforum/20201215-OYT8T50056/

◎カルチャー誌「フリースタイル」による「THE BEST MANGA 2021 このマンガを読め!」で第1位となったのは近藤ようこ「高丘親王航海記」(KADOKAWA)だった。
1位:近藤ようこ澁澤龍彦「高丘親王航海記」(KADOKAWA)
2位:田島列島「水は海に向かって流れる」(講談社
3位:平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」(KADOKAWA
4位:和山やま「カラオケ行こ!」(KADOKAWA
5位:ダヴィッド・プリュドム、原正人「レベティコ」(サウザンブックス)
6位:和山やま「女の園の星」(祥伝社
7位:都留泰作「竜女戦記」(平凡社
8位:すぎむらしんいち「最後の遊覧船」(小学館
9位:笹生那実「薔薇はシュラバで生まれる」(イースト・プレス
10位:増村十七「バクちゃん」(KADOKAWA
https://natalie.mu/comic/news/409190
KADOKAWAから4作もランクインしている。

◎スタートアップのグローバル展開を支援するジェトロ・スタートアップ支援課は、2020年11月に「ダイヤモンド・オンライン」掲載タイアップにおいて、J-Startupの経営者らと共に鼎談企画を開催し、DOLより記事を発信した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000071241.html

東京新聞は12月17日付で「投手で打者で、審判でもあるGoogle ネット広告市場を支配 独禁法違反で10州が提訴」(白石亘)を掲載している。米グーグルは、ネット広告市場の競争を妨げた反トラスト法(独占禁止法反)違反の疑いでテキサス州など10州に提訴された。
《広告はグーグルの最大の収益源だ。昨年の広告収入は1348億ドル(約14兆円)と親会社の売上高の8割を占める。提訴に対し、グーグルは「ネット広告の価格は下がっている。競争が激しい証拠だ」と反論。だが、訴状はネット広告市場を野球に例えて「グーグルは投手であると同時に打者で、審判でもある」と、グーグルが支配する市場の構造を問題視する。》
《ネット広告市場は株の売買に似ており、広告枠は取引所のオークションで瞬時に売買され、グーグルは最大の取引所を運営する。一方、広告枠の売り手はニュースサイトを運営するメディアなどで、買い手は消費者に広告を出す企業などだが、グーグルは売買仲介への進出を強化。広告技術会社を買収し、今ではほぼすべての売り手と買い手が、グーグル提供のツールを使わないとオークションに参加できないという。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/74961

◎音楽評論家の柳楽光隆が次のようなツイートを投稿している。
《ジャズ専門誌スイングジャーナル創業家の意向で突然廃刊。SJ社にあった貴重な資料や写真も全て処分して消し去ったことについて考えます。
雑誌もしくはメディアって当然、私企業であり、ビジネスですが、とはいえ、メディアは何のために、誰のためにあるのかって問いも常にある。あの暴挙を教訓に。》
《ラティーナの件以降、メディアの社会的な役割みたいなものについて考えてるし、それは編集者、そしてライターにも降りかかってくる話。そこに関わるカメラマンや出稿してる企業や商品とも関係がある。そして、これcakesの件とも通じますよね。メディアとは?今、そればっかり頭に浮かぶ。》
https://twitter.com/Elis_ragiNa/status/1339975161659891714
https://twitter.com/Elis_ragiNa/status/1339976629913731072
ちなみに「スイングジャーナル」が休刊したのは2010年12月。ラティーナとは4月に休刊した「月刊ラティーナ」のことだろう。

◎「withnews」は12月20日付で朝日新聞・南彰の「秘書官も慌てた『ガースー』発言 空回りする『万全』まるで精神論」を公開している。私が閲覧したときには記事の末尾に次のような一が置かれていた。
《※配信時にあった「子宮頸がんワクチン」についての記述は削除しました(2020年12月20日)》
https://withnews.jp/article/f0201220003qq000000000000000W0fk10101qq000022268A
訂正もなければ、謝罪もないので何故に削除されたのか私には皆目わからないのである。ただツイッターのタイムラインで、この記事について書かれたこんな投稿を発見した。
《お、朝日新聞オルタ(withnews)、完全に社として医クラに喧嘩売ったか。朝日で朝日の記者が書いてて「個人の見解です」はないよな。
>実際、数年前には、政治が推進した子宮頸がんワクチンの接種によって、健康被害を訴える女性が相次ぐ問題が起きています。》
https://twitter.com/BuniNaitoh/status/1340419925525946370
その後、このアカウントは、この部分が削除されてしまったことを知り、こうツイートしている。
《…信じられん…/該当箇所が段落ごと消えてる…。/これでは俺が嘘をついたことになる…。/スクショも魚拓も取らなかった我が身の敗北か…。/「私は確かに見たんです!」/…虚しい響きだ…。/「私があんな引用書けるわけがないでしょう」/しか傍証がない…。》
https://twitter.com/BuniNaitoh/status/1340552828285173761
「窓際さん」がこれを引用ツイートしている。
《【悲報】「報道事変」という著書もあり、政府の隠蔽体質を舌鋒鋭く批判してきた朝日新聞の南記者(前新聞労連委員長)@MINAMIAKIRA55、HPVワクチンの「健康被害について不正確な記事を書いた後、批判された数時間後に当該部分を削除、お断りの記載もなし。自分の隠蔽工作には寛容なんだな。引くわ。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1340568048038629376
しかし、このツイートは現在削除されてしまった。「窓際さん」は、こうもツイートしている。
新聞労連前委員長、「政治が推進した子宮頸がんワクチンの接種によって、健康被害を訴える女性が相次ぐ問題が起きています」とHPVワクチンの危険性を煽った朝日新聞の過ちを認めず、新型コロナのワクチンも政権批判の材料として有効活用する気満々の巻。ゲスの極みである。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1340510322205970432
これも削除しているのだが、こうして残っている。
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:XSEVqe1tmlEJ:https://twitter.com/nekokisha+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
いずれにしても、新聞がパッシングされないためにも、削除するのであれば、ちゃんとその理由を記すべきである。南にしても、「窓際さん」にしても、だ。南彰は朝日新聞記者でもある三浦英之の次のような投稿をリツイートしている。
《「新聞記事が「バッシング」でなく「パッシング」されている」。その通りだと思うな。今でも「風当たりの強い記事より、当たり障りのない記事を書いていた方が安全だ」という安全第一主義が色濃いもの。どうすれば良いのだろうな。本当に困ってしまう》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1340569697851326464
三浦は、こうもツイートしている。
《新聞社には多くの人が「社会のための役に立ちたい」と思って入社する。しかし、組織が持続可能ではなくなって、ジャーナリズム以外の「余計なこと」に気を配らなければいけなくなってる、そのこと自体により本質的な危機感を感じています》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1340572457640464390

毎日新聞は12月21日付「医療プレミア」で「データを精査し経済を止めるな 小林よしのりさんに聞く(上)」を掲載している。
《コロナ患者だけを、しかも異様なまでの防護服で診なければならないから、負担が大きいだけでしょう。ではなぜ、インフルエンザ患者には防護服を着ないんですか。重症患者が増えていると言っているけどさ、一般病棟に入院したらいい。
日本の病床数は160万床もあるのに、コロナには3万床弱しか使っていない。コロナは感染症法に基づく「指定感染症」で、無症状病原体保有者への入院勧告もでき、致死率の高いエボラ出血熱並みの強い措置ができますが、ナンセンスだ。指定感染症から外せば、普通の医師が診られるから、医療崩壊なんて起きないですよ。こんなうそになぜ踊らされなければいけないのかがわからない。
わしは素人だけど、わしと同じことを思っている医師はたくさんいて、声を寄せてくれます。でもその人たちは、発言力が乏しくて、世間に潰される。今は「コロナ全体主義」ですから。「憲兵」に捕まるかもしれない。反対することを言ったら非国民。戦時中と一緒です。おかしいと言える勇気のあるのは誰だ。わししかいないじゃないか。》
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20201217/med/00m/100/008000c
小田嶋隆が次のようにツイートしている。
《いま、この時期に、この状況で、よりにもよって小林よしのり言い分をまるで無批判に垂れ流しにするインタビュー記事を掲載す毎日新聞の見識に心の底からあきれている。逆張り言説でメシを食おうとする人間がいること自体は個人の自由だが、新聞がそういうヤカラに翼を与えちゃダメだろ。》
https://twitter.com/tako_ashi/status/1340814228626657280
「ある中堅記者」が引用ツイート。匿名で投稿するとなると小林を「こいつ」呼ばわりするような記者の記事を読まされる読者は悲劇だ。
《なんでこいつに聞いた。》
https://twitter.com/chuken_william/status/1340821057381388288
「限界マスコミのアライさん」が答える。
《新刊パブくさいのだ。(以上w》
https://twitter.com/arai3media/status/1340823862791921665
そうであるのならば毎日新聞出版から上昌広の「日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか」が刊行されているのを踏まえて小林よしのりと上昌広の「激突対談」を企画すれば良かったのである。同書の構成を担っているのは毎日新聞客員編集委員、編集は向井徹だ。
http://mainichibooks.com/books/social/post-749.html

毎日新聞は12 月19日付で「他者に対する本当の慈しみとは 作家・赤坂真理さんに聞く」(鈴木英生)を掲載している。赤坂が次のように指摘している。
全共闘も今の日本社会がおおっぴらに語らない、タブーのひとつですが、その精神性は、語られないからこそ継がれているんだと思います。元は、先行世代が戦争を語れなかったからこそ、全共闘旧日本軍そっくりの陰惨さで終わったのだと思いますが。》
https://mainichi.jp/articles/20201218/k00/00m/040/333000c
私は、ある党派OBの忘年会に毎年、参加するのだが、ノリが戦友会なんだよね。むろん、今年も決死隊の覚悟で参加したんだけれど

◎鮫島浩が前政権とガースー政権の違いについてツイートしている
《安倍政権批判に怯えていたマスコミが菅政権批判には臆していない。支持率はさほど変わらないのに何故か。一つは安倍政権が右派を後ろ盾にしていた事。マスコミは右派が怖いのだ。もう一つは安倍政権は一枚岩だった事。マスコミは仲間割れした政権には怯えないのだ。いずれにしても情けない話である。》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1340804908719591424

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3)【深夜の誌人語録】

叩かれることを恐れるな。