【文徒】2021年(令和3)3月16日(第9巻48号・通巻1945号)
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1)【記事】朝日新聞が特別報道部を廃止へ
2)【本日の一行情報】
3)【人事】講談社ビーシー 2月24日付
4)【深夜の誌人語録】
5)【お知らせ】
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1)【記事】朝日新聞が特別報道部を廃止へ
朝日新聞を去ることが決まった鮫島浩のツイート。
《今や「文春砲」の独り勝ちだが、私の新聞社にも十分に対抗でき
その特報部が今春廃止される。新聞協会賞を連続受賞した花形部署
https://twitter.com/SamejimaH/
「SAMEJIMA TIMES」が3月14日付で「新聞記者やめます。あと79日!
《特別報道部が今春、廃止されることになった。政治部、経済部、
一方で、特別報道部が2014年、政府が非公開にしてきた福島原
自らが所属していた組織を「花形部署」と恥ずかしげもなく書いて
《どんなに立派な記事を書いても、多くの人に読まれなければ。意
当局に知らず知らずに利用されることもあるし、それ以上に、その
鮫島は松田の主張に全面的に同意することになる。特別報道部はイ
《私は松田記者ら仲間とともに、新しい「テーマ設定型調査報道」
https://samejimahiroshi.com/%e
しかし、松田が週刊文春で体得したジャーナリズムのDNAが持ち
青木美希が引用ツイートしている。
《私はこの特別報道部で仕事をしないかと言われ、北海道新聞から
学んだことは、必ず今後に。》
https://twitter.com/aokiaoki11
現在、青木も現場を外されてしまっている。これは中島岳志の引用
《鮫島さんのこの文章は、日本のジャーナリズムのあり方に、極め
https://twitter.com/nakajima19
「でぃかまい」のツイート。
《朝日の特別報道部は無くさないでほしいよ。特別報道部があるか
https://twitter.com/dicamai/st
松田史朗のプロフィールも紹介しておこう。週刊誌は「週刊文春」
《1964年生まれ。信州大学を卒業する前後から、さまざまなア
「重化学工業通信社」を経て、「週刊ポスト」「週刊文春」の特派
「週刊ポスト」時代に永田町の取材を始め、政界の汚職事件も担当
著書に、名古屋の中学生5000万円恐喝事件の加害者の両親の手
https://judiciary.asahi.com/au
松田はこのところ「仕組み債トラブル」を追っている。2020年
https://digital.asahi.com/arti
https://digital.asahi.com/arti
https://digital.asahi.com/arti
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2)【本日の一行情報】
◎これができない奴が増えてきている。花房観音のツイート。
《右だろうが左だろうが、どんな思想信条を持とうが自由なんだが
https://twitter.com/hanabusaka
◎杉江松恋が危惧している。
《月村了衛が直木賞候補にならないのと、深町秋生が大藪賞候補に
https://twitter.com/from41toho
◎こうした企画を考えついてしまう編集者がいて、それを実現して
https://www.chuko.co.jp/tanko/
87人の顔ぶれを列挙しておこう。圧巻である。
《青木槐三/赤瀬川隼/阿川弘之/浅見淵/阿部昭/天沢退二郎/
雑賀進/佐藤佐太郎/澤野久雄/篠田知和基/清水清兵衛/庄野潤
出隆と百閒は高校の同窓生なんだね。3月13日付毎日新聞が「今
《高校の同窓生で哲学者の出隆によると、東京が焼け野原に帰す前
https://mainichi.jp/articles/2
編者の佐藤聖は「作品」と「海燕」の編集者だった。
◎文春文庫化された水道橋博士の「藝人春秋」2、3を一気読み。
見出しをみれば水道橋博士の好みが一目瞭然とする。ロス・マクド
https://books.bunshun.jp/ud/bo
https://books.bunshun.jp/ud/bo
労働新聞では弁護士の角田 龍平が書評で取り上げている。
《大阪のテレビ業界に警鐘を鳴らす3巻こそ、反骨のルポライター
https://www.rodo.co.jp/column/
蛇足ながら言っておくと私はサム・ペキンパー同様に北野武をリス
◎下井草秀のツイート。
《東京新聞に先日掲載された『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』の書評が、ウェブでもお読みになれます。評者は音
https://twitter.com/shimoigusa
これがそう。
《「音楽に秘密はない。100%理屈で解析することができる」と
https://www.tokyo-np.co.jp/art
「調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝」は、音楽の文学なのである。
◎朝日新聞記者・三浦英之のツイート。特に毎日新聞のデジタル記
《私見。最近の記事はネット掲載を意識してか、無意味に長くて「
https://twitter.com/miura_hide
◎伊勢出版が浅草の木馬亭前の君塚食堂をツイッターで絶賛してい
《浪曲の「ろ」の字も知らない編集部でしたが、とりあえず一言だ
https://twitter.com/ise_books/
オレもここが好きだぜ。伊勢出版は浅草橋に事務所を構えている編
https://ise-books.jp/productio
◎「ミライヲウム」(小学館)の小説家・水沢秋生のツイート。
《出版社と打ち合わせをするというのは編集者と打ち合わせするこ
https://twitter.com/mizusawaak
◎ラカン派レーニン主義者・スラヴォイ・ジジェクは胸に「I would prefer not to」と書かれたTシャツを着ている!「しない方が好ましい」の
https://twitter.com/jo2geor2/s
◎上出遼平のこんなツイートがあったので私も慌てて見てみた。
《月曜日に配信が終わってしまいます。
皆さんお忙しいでしょうが、ちらっとでも見ていってくださいな。
家、ついて行ってイイですか?
特別編 イノマー もう一つの物語》
https://twitter.com/HYPERHARDB
私も「ハフポスト日本版」の南麻理江と同じ気分になっている。
《『家、ついて行ってイイですか?』の特別編は本当に見た方がよ
『群像』の寄稿「僕たちテレビは自ら死んでいくのか」は絶対に読
つまり上出遼平さんからまったく目が離せなくなっているという状
https://twitter.com/scmariesc/
上出遼平は性春パンクを標榜したオナニーマシーンのイノマー(猪
上出遼平は朝日新聞出版から刊行した傑作「ハイパーハードボイル
《いつの間にか、僕は彼の病室に居場所を求めていた。
会社との折り合いがうまくいっていないこともあって、僕は彼に頼
《彼は癌に殺されたのではなく、自ら死んだ。それは自死を選んだ
そこに部外者の僕が参加していた。
取材は暴力である。
その前提を忘れてはいけない。
カメラは銃であり、ペンはナイフである。
幼稚に振り回せば簡単に人を傷つける。》
次のような一文を読めば、上出遼平のハードボイルドはチャンドラ
《取材活動がどれだけ社会正義に即していようと、それが誰かの人
https://publications.asahi.com
「ポパイ」(マガジンハウス)は上出遼平に目をつけている。さす
https://popeyemagazine.jp/post
◎朝日新聞デジタルは「政治圧力あった? NHK受信料、5カ月で方針転換の裏」を掲載している。
《元NHK記者でNPO「ファクトチェック・イニシアティブ」副
受信料は、公共放送として、政府やスポンサーなどの圧力を受けず
「なぜNHKが視聴者から受信料をもらえるのかといえば、それは
https://digital.asahi.com/arti
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3)【人事】講談社ビーシー 2月24日付
出樋 一親
新:代表取締役社長
旧:専務取締役
川端下 誠
退任(相談役就任)
旧:代表取締役社長
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4)【深夜の誌人語録】
妥協は決断ではない。
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5)【お知らせ】
「文徒」2000号まで、あと55号。