◎朝日新聞デジタルは10月24日付で「ディープフェイク、米大統領選でも? 悪用防止対策進む」(池上桃子、赤田康和)を掲載している。
《人工知能(AI)を使って作られる本物そっくりの偽動画「ディープフェイク」の拡散をメディアが警戒している。米国では、11月に投開票される大統領選での悪用を防ぐための対策が進む。日本でもメディア関係者が危機感を抱き始めている。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNBR7RHRNBMUTIL01F.html
ブライアン・デ・パルマのモキュメンタリー映画「リダクテッド 真実の価値」に私は二重の意味で衝撃を受けたが、それが現実になりつつあるのだ。ウディ・アレンの「カメレオンマン」を心の底から楽しめる牧歌的な時代は終わってしまったのだろうか。
◎「GQ JAPAN」編集長・鈴木正文の次のような言葉を噛みしめたい。
《この世は、「悪さ」や「ずるさ」をみちびく「悲しい理由」に満ちている。とりわけ2020年は、そういう理由が満ち満ちていて、悲しいことに見舞われ、無力を噛みしめた僕たちの魂は、いまなにを叫ぶのか? ずるさとともにあるはずの正しい勇気の分量は、いま僕たちにどれだけ残っているのか?》
https://www.gqjapan.jp/culture/article/20201023-editors-letter
◎学研プラスは、「5分後に意外な結末」シリーズ、「最強王図鑑」シリーズなど人気コンテンツを集めたYouTubeチャンネル「学研ミリオンず【公式】」を開設した。
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2020/10/21/32699/
◎「エコノミストOnline」は10月23日付で永江朗の「取次大手2社が物流で協業へ」を掲載している。日販とトーハンが、11月から雑誌返品業務の協業を開始するが、永江朗は次のように書いている。
《今後の焦点は、書籍の返品、そして新刊書籍・新刊雑誌の送品の協業をどうするかである。仮にすべてを協業化すると、少なくとも物流に関しては日販とトーハンが一体化することになる。両社のシェアは8割ともいわれ、統制会社・日配を想起させる。果たしてそれが読者にとって、出版文化にとっていいことなのかどうなのか、冷静に見極める必要がある。
そう考えると、今回の雑誌返品協業は、ライバル社同士が手を結んだというエピソードとしてではなく、縮小経済下におけるメディア産業の問題として捉えるべきである。》
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20201103/se1/00m/020/015000c
◎博報堂と静岡県浜松市は、デジタルの力を最大限に活用した“生活者起点”のまちづくりに取り組むことを目的として、相互に連携・協力することについて連携協定を締結した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000049248.html
◎一水会のツイート。
《本日、元外交官の天木直人氏等日本人が在京都にある「朝鮮人耳、鼻塚」の鎮魂呼び掛けに対し、初めて韓国、北朝鮮の両政府代表団が、歴史的な同席参列を果した。また池口恵観大阿闍梨が「怨親平等」で渾身のお経を上げ供養。弊会木村代表も鎮魂「令和偃武を」と参列。歴史を動かす起点になれば幸いだ。》
https://twitter.com/issuikai_jp/status/1319566603399262209
耳塚を囲む柵は大正4年(1915)5月に建立されたものだが、歌舞伎をはじめとする芸能に携わる人々の寄付によってである。その発起人となったのが京都の伏見で「勇山一家」を率いていた侠客・小畑岩次郎である。
《何故、芸能に携わる人々がそれまで荒れ果てていた耳塚の再興にかかわったかといえば、『絵本太功記』が歌舞伎や浄瑠璃の人気作品であったからだ。「太閤」と書くべきところを「太功」と書くのは徳川幕府を憚ってのことである。
「政治」は豊臣秀吉を「正史」から抹殺したが、民衆は秀吉の「成り上がり」の人生を支持しつづけてきたということである。民衆は、いつの時代であっても、それが叶わぬと知りながら自分も秀吉になることを夢見るのである。そうした心情を「政治」は利用する。日本が韓国を併合してしまうのが、明治43年(1910)であったことを踏まえるならば、そうした「政治」の質は自ずと透けて来よう。
民衆から絶大なる人気を獲得している豊臣秀吉を朝鮮進出の先駆者として捉えることで、朝鮮半島併合の正統化を図ったのである。日本帝国主義もまた豊臣秀吉に寄り添ったのである。このようにして民衆は「政治」に、ナショナリズムに、帝国主義に動員されていくのである。これは何も日本に限っての現象ではあるまい。
侠客・小畑岩次郎は耳塚ばかりではなく、烏寺には石碑を寄進している。》
https://teru0702.hatenablog.com/entry/20121125/1353835073
◎「テロルの伝説 桐山襲烈伝」の陣野俊史が河出書房新社から「ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説」を刊行する。小説家の木村友祐がツイートしている。
《うおお! 陣野俊史さんがブルーハーツについて書いた! 『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(河出書房新社)。チラッと冒頭をのぞく。まずは、自分と彼らの音楽との距離を確認する導入部。いいな、角度のある批評が展開される予感にゾクゾクする。満を持してのブルーハーツ論、今月末刊行!》
https://twitter.com/kimuneill/status/1320205902486499331
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5)【深夜の誌人語録】
凡才にとって最大の武器は努力である。