2012-01-01から1年間の記事一覧
写真を使ってブログを書いてみようと思う。ブログで写真を使うのは初めてのことだ。私の場合、ブログといったところで、アナログ的な発想しかなかったわけである。では写真をアップ! 一枚の古地図。江戸時代のものである。場所はどこかと言えば高野山。比叡…
電力会社が消費者主権の手の届かない場所で市場を謳歌できるのは、電力に関しては市場の厳粛なルールが通用しないということはである。要するに電力会社は日本という国家の容認(=規制)のもとで資本主義を逸脱している国家社会主義的な産業形態なのである。 8…
今度は尖閣諸島である。香港の「保釣行動委員会」を名乗る団体の抗議船が侵入し、活動家が不法上陸を果たした。沖縄県警は船に残っていたメンバーも含めて14人を出入国管理・難民認定法違反容疑で逮捕した。「保釣行動」の意味するところは釣魚島奪還である…
日本の古典的な左翼というか、この場合、日本共産党と言っても良いのだが、二度の転向を許してしまう。例えば壺井繁治。プロレタリア詩人として作品を発表し続けながら、大東亜戦争が始まると戦争協力詩を書き出す。ここで一度目の転向を遂げるわけだが、戦…
ロンドンオリンピックはポール・マッカートニーのビートルズ時代の曲である『ヘイ・ジュード』で幕を開け、ジョン・レノンがビートルズを解散してから発表した『イマジン』で幕を閉じた。開会式には70歳になるポール・マッカートニー本人が登場し、ロックコ…
私たちの常識では竹島は日本固有の領土である。教科書にも、そう書かれている。李明博が、韓国の大統領として初めて竹島に上陸した一件も、大半の日本人からすれば、非は明らかに韓国の李明博大統領にあるという理解になる。8月12日付讀賣新聞の社説「大統領…
8月10日の参議院本会議で消費増税関連8法案が民主党、自民党、公明党などの賛成多数で可決、成立した。社会保障と税の一体改革関連法ということになるのだろうが、消費増税に重心が偏向していることは間違いなかろう。だから、自民党の賛成を得たと考えるの…
「近いうち」に解散総選挙があるらしい。2009年の総選挙で政権交代を実現した民主党だが、「近いうち」に実施されるであろう解散総選挙でも政権交代が実現するだろう。民主党が大敗し、自民党へと政権が移行するのは、ほぼ間違いないところだ。新鮮味のない…
本来であれば、民主党の野田佳彦を首相とする政権は、2009年総選挙の際に掲げたマニフェストで公約しなかった消費増税を政治の最大のテーマとした段階で、野田は大新聞の社説など気にすることなく堂々と衆議院を解散し、総選挙で国民の信を問うべきであった…
政府が情報さえ開示していれば、避けられた無用な被曝が福島第一原発の過酷事故では間違いなくあった。その政府を率いていたのは誰か。菅直人にほかなるまい。とすれば菅は脱原発を政治家として騒ぎ出す以前に取るべき責任があろうよ。お調子者という点で敗…
1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、核兵器が実戦で初めて使われた。使用したのはアメリカであり、使用されたのは日本であった。アメリカのB29「エラノ・ゲイ」によって「リトルボーイ」と呼ばれる原爆が広島に投下されたのである。その犠牲者は約14万人…
会えるものであれば、会えばよい。元首相だろうが、前首相だろうが、現首相の野田佳彦だろうが、会って言いたいことを言えば良い。既に元首相の鳩山由紀夫は首相官邸前の抗議行動に加わり、皆さんの思いを伝えると官邸に消えていったし、前首相の菅直人とは…
酒場でテレビを前にして柔道を見ていた。私は選手の名前を知らなかった。行け!行け!ニッポン!ガンバレ!!しかし、その選手は腕ひしぎ逆十地固めを決められ、柔道では何と言うのか知らないが、タップした。残念ながら、この選手はメダルを獲得できなかった。ど…
7月31日、政府は東京電力に1兆円の公的資金を注入し、筆頭株主となることで、実質的に国有化することになった。裏返しに言えば東京電力をはじめとした電力会社は株式会社である。電気という近代社会にとって欠かせないライフラインを担っているにもかかわら…
次の総選挙で誰に、あるいはどの党に投票するか。日共の委員長もデモに参加しているらしいが、野田佳彦だけには一票を投じない。私は野田の選挙区に暮らしている。しかし、日共に投票する気も全くない。自民党?これも二度と嫌である。自分のことを考えても…
2009年の総選挙が実現した政権交代の意味について、自民党にかわって政権与党の座に就いた民主党は鈍感すぎたのである。民主党に一票を投じた多くの人々は総選挙に際して発表したマニフェストに則って、コンクリートから人へ、官僚主導から政治主導へという…
庶民の常識で考えれば、記者クラブと国会記者会館は別個のものではないのだろうか。国会記者会館を国会記者会なる記者クラブに加盟する153社のみが独占的かつ排他的に使用する理由はいったいどこにあるというのだろうか。どうやらマスメディアに私たちの生活…
暗がりに花咲かば人夢に死す 狂ふまで死を友とせよ花は敵 夜明け前世界を覆ふ花の縊死 花散れりこころの滅ぶ宿酔 花びらを浮かべて海は倒錯す 花の舞ふここもあそこも死者の国 粉々に砕けし花の詩の記憶 三月は桃源郷の黒が死ぬ かく咲かばかく散る花の生理…
最初に発表があったのは「民間事故調」、次が「東電事故調」で、これに続いて「国会事故調」の発表があり、昨日7月23日に「政府事故調」が発表された。私たちはどの「事故調」を信じれば良いのだろうか。東電の社員からすれば「東電事故調」が正しいいうこと…
朝日新聞の「天声人語」を読まない日はあるが、産経新聞の「産経抄」を読まない日はない。私はその歯切りの良さが好きである。例えば7月21日の次のような件には思わずニンマリとしたものである。 菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還…
スポーツ新聞各紙によれば阪神タイガースの新井貴浩を会長とする労組日本プロ野球選手会は7月20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催が予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを全会一致で決議した。こ…
毎週金曜日の午後6時からはじまる首相官邸前抗議行動に「元首相」の鳩山由紀夫がやってきた。このことの持つ意味はとても大きい。日共などの左翼党派の場合、この手のデモや集会に積極的なのはデモや集会の掲げるスローガンを実現することが目的というよりも…
日本は国民主権を標榜している民主主義国家のはずだが、実際は国民が主権者としていかに軽んじられているか、福島第一原発の過酷事故後、政府や東電の記者会見に100回以上にわたって通い続け、志半ばにして故人となった日隈一雄は日本の政治の現状を「主権在…
大飯原発の再稼動を拙速に決断したり、原子力基本法を改悪したりする野田佳彦や福島第一原発の過酷事故に際して福島の人々を翻弄しつづけた菅直人を私は許せないが、原子力発電に誇りを持って推進して来たひとたちを私は頭から批判する気になれない。むしろ…
エントリした時点では、さして反響もなく、二ヶ月近く経ってから話題になることがあるんだな。ブログって「検索メディア」の側面が強いのだろう。要するに「百科」でもあるわけか。レバー刺し問題では喰えなくなって初めて、どういうことなんだろうという関…
私は「反原発」原理主義者では毛頭ないのだが、毎週金曜日には仕事を終えると、何故か首相官邸前を目指して歩き始めてしまう。それは野田佳彦を首相とする民主党政権の原発再稼動のヤリクチや原子力基本法の改悪などに強い異和感を抱いているからである。私…
政治学者の佐々木毅が東京新聞の「時代を読む」に「政治と時間の観念」と題した文章を書いている。ここで佐々木は「選挙の頻繁さと『決められない政治』とのアンバランスは異様」であるとし、政党内で行われる代表・総裁選も含めて選挙に次ぐ選挙という政治…
ネットからマスメディアに至るまで「いじめ」を糾弾する正義の言葉で満ちあふれている。しかし、私はそうした「正義」だけには加担したくない。何故なら、そうした大人たちから発せられる、誰も否定できないような正義が「いじめ」の温床となると私は考えて…
「戦後」という言葉がリアリティを失い、使われなくなるということは何を意味するのか。恐らく、時代は「戦前」に足を踏み入れているのだ。しかし、「戦前」という言葉もまた「戦後」と同じくらいリアリティを持っていない。「戦前」という言葉がリアリティ…
7月12日付毎日新聞16面に意見広告が掲載された。 「制度を改正するために個人を攻撃する必要はありません。」 ことの発端はツイッターでの呼びかけであった。お笑い芸人の母親が生活保護を不正に受給しているのではないかという女性週刊誌が報じたスクープを…